資格試験のモチベーションアップに報酬系思考を活用してみた話

報酬系思考

今から数年前に俗にいう難関資格にチャレンジしたことがあります。その試験の合格率は例年一桁〜10数%くらいで、問題集を初めてみた時「受かるわけないじゃんwww」と絶望にも似たような感覚を味わったのですが、勉強を始めてから1年後、見事一発合格致しました。

上司に言われて仕方なく挑戦する事になった資格試験

数年前の秋頃、元上司に声を掛けられました。

上司
上司

あ、ニート君ちょっといいかな?

ニート君
ニート君

なんでしょう?

上司
上司

実は社内である資格保持者がいなくなってしまって急遽誰か新しい資格保持者が必要になったんだ

ニート君
ニート君

はぁ

上司
上司

そこでニート君にお願いしようと・・

ニート君
ニート君

えええ??え?はぁああああ??

上司
上司

忙しいとは思うんだけどさ、よろしく頼むよ(切実 取ったら報奨金も資格手当も出るからさ

ニート君
ニート君

(何!それなら話は別だ!)わかりました・・・。

後でわかった事ですが、資格取得の報奨金は2万円、その他手当てで月5000円でした(怒

どんな試験範囲か参考書も問題集もみたこと無いけど大丈夫でしょ、試験まであと1年あるらしいし。

こんな軽い気持ちで考えて上司のお願いを聞く事になったのですが・・

問題集を見て絶望、引き受けた事を後悔

会社の予算で問題集を購入し、いざ開いてみた所、何十年かぶりに見る数式の数々。logなんちゃらだの積分記号だの・・なんだこれは。

よくよく見ると単純な四則演算の計算ではなく微積や対数をこねくり回す様な問題の数々。見る度にため息しか出てきませんでした。

高校数学の範囲とは言え、もう一回勉強しなければならないのか・・・そもそも高校でまともに数学とかやってないし。寝てた記憶はあるけど。

そして初見で解ける問題は一切なさそう。

こんなの受かるのに何年かかるんだよ(泣

来る日も来る日も机の上の目に着く所にある問題集を見て、しかし1問も解けなさそうなのでただパラパラめくり目を通してるだけ。

ニート君
ニート君

あーえらいもん引き受けちゃったなぁ・・・・

 ニート君
ニート君

今からでも断りに行こうかな

そんなことを考えつつも、一方で時間をかければ出来るけど何年先になるかわからない、そんな時間はかけられないけど一発で取れる方法はあるのだろうか、と頭の中で模索していました。

そんな時にあるWebサイトを見つけ、「報酬系思考」という物に巡り合いました。

自分の行動に何かご褒美を課す、ただ問題を解くだけではなく、自分自身に解けた「脳内ご褒美」をあげる事にして時間効率を高めてみようと思ったのです。

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資格試験における私の報酬系思考活用の方法

まず問題をじっくり読むより先に、答えのページに書いてある解説を読んでいきました。

この段階で解こうとか理解しよう!ってな事は全く考えず、解答の意味不明な数式や解説を見ながら

これ解けたら俺すごいんじゃね?

とか

これ解ける頃には自分が自分でない位頭良くなってないか?

とか

こんなの取れる人いないし、取ったら給料上がる!

という様に、勉強に取り掛かる前にまず「解けた時の喜び」「解けた先にあるもの」を想像してみる事にしました。

解説に何が書いてあるかさっぱり分からなくても、問題集をパラパラめくりながらそんな事を考えていました。

いわゆる行動に報酬が伴う思考である報酬系思考です。

これで脳のセッティングを終わらせてから試験勉強に挑みます。

参考書の1問目、何を問うているのかも理解できませんでしたが、ここも報酬系思考で乗り切ります。

例えば解答を見ながら

ふむふむなるほど。また一つ頭良くなった

とか

こんな解き方があるのか、幅広がった!

とか、何かにつけて脳に報酬を与えることを忘れずにいました。

ここでポジティブ思考?と思われる方もいるかも知れませんが、ポジティブ思考とは少し趣が異なる物でして、あくまで「立ち向かった事に対するご褒美(褒め言葉)」を脳に言い聞かせるという事になります。

勿論、初見の問題で後ずさりするような問題が出てきても、そこは逃げずに立ち向かいます。

大丈夫、5回やって解けなくても10回目には成長しているだろうからわかっているはず

と近い将来、成長した自分が必ずこの問題を解いてくれる事を期待しつつ問題を一つずつ進めていきました。

結果発表ーー!

ということで試験勉強を進めたのですが、報酬系思考を使ったのは実は最初の頃だけです。

最初のうちの絶望をなんとかして和らげてあげたい、そのために報酬系思考で苦しい思いを喜びに変えてから段々と慣らしていったという感じです。

問題集を1冊終わる頃には、試験勉強を始めた頃の苦しい感覚が全くなくなっていたので、わざわざ報酬系思考を使わなくても自然と取り掛かれる様になりました。

ただ、全く歯が立たない様な問題の時にはやはり報酬系思考の出番です。

試験の1ヶ月前くらいから、自分の中でも「多分受かるんだろうな」的な感情が大勢を占めていたので、後は試験場行って鉛筆動かすだけです。

そしていざ試験に臨んだ時には変な気負いとか全くありませんでした。

そして結果、合格。無事に一発で終わりました。

ということで無事に難関資格の免状と報奨金2万円、手当て5000円/月(←怒)を得た訳です。

報酬系思考を癖にすると人生楽になる

この方法は勉強以外にももちろん使えて、日常の苦行とも言えるようなタスクやイライラしてストレスが溜まりそうな事でも、ちょっと一歩下がった視点より

これに報酬系思考使ってみたらどうかな

と考えるようにします。

例えば嫌いな人と一緒に仕事をしなければならなくなった時など、嫌だなぁ・・と考えるより「普段この人と一緒に仕事なんかする事ない、この期間は脳の活動範囲が広がるはず!」とか「この人にもいい所があるはず、それを見つける訓練をしてみよう、見つかったら経験値500GET」とか架空の話でも良いので、何かご褒美を自分にあげてみるという手法です。

こんな事を続けていると、ストレスからは解放されて人生も以前よりは楽になっているはずです。

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