アラフィフの転職活動あれこれ

昨日の記事で会社(私の所属する事業所)がヤバいという話を書きましたが、今日の喫煙所井戸端会議ではその話で持ちきりでした。やはり皆危機感を持っているようで、転職含め将来への不安で顔が曇っていた気がします。特に私と変わらないくらいのアラフィフの年代は顔色が悪いことに加え、焦りさえ見えている様な始末です。

日本人って転職苦手だよね

若い頃、仲の良かった中国出身の女の子と飲みながら話した時に言われた言葉。中国では転職とかどうなのか聞いてみると、2〜3日で転職とかよくある事、1回目の給料明細見て転職とか普通にあり得る話みたいです。

中国では退職金や年功序列制の給料など「長く勤める事によるメリット」と言うのがあまり無いらしく、転職しない方がどうかしている人、所謂「変な人」と言う感じです。

会社が採用時に人を選ぶのは日本でも変わりませんが、中国では同じくらい「個人が会社を選ぶ」事が重要視されています。その為、人気のない会社はとことん人気がなく、採用に一苦労している様です。

彼女は当時20代後半で大学を卒業後日系企業に勤めその後来日し、日本の貿易系商社に勤めていましたが、日本に来て仕事はどう?慣れた?と聞くと

ニーハオ小姐
ニーハオ小姐

「慣れない。だって1年で3社目だもん」

と何も悪びれず言うのです。これには私も驚いて

ニート君
ニート君

「3社目!?!!?」

ニート君
ニート君

「そんなに短期間で転職したらもう転職できないじゃん!」

と言うと彼女は

ニーハオ小姐
ニーハオ小姐

「大丈夫。中国系企業だし。それに日本人の方がおかしいよ」

ニーハオ小姐
ニーハオ小姐

「なぜ一つの会社に勤めて少ない給料で我慢するの?」

ニーハオ小姐
ニーハオ小姐

「日本人は転職が苦手だよね」

こう言われて私はしばらく考え込んでしまいました。確かに彼女の言うことは一理ありますが、それにしても採用側の心証も悪いだろう・・・。

日本は長く勤める事によるメリットも多く、退職金もあるし、割とまだ年功序列制だし、そもそも何よりも変化を嫌う民族だし。

その後2時間くらい酒を飲みながら討論してみましたが、やはり中国社会で育った彼女との討論の落とし所は見つかりませんでした。加えて気が強いからもう遠慮なんてものはありません。畳みかけるように日本人のダメ出しをします。

仕方ないので宿泊先のホテルに入り、ベッドの中で静かにさせてあげ(略

転職を考えたことは何度もあるけれど

彼女に出会う前後にも何回か転職を考えた事があります。

若い時の給料明細は「アルバイトしていたほうがマシじゃないのか」くらい低かったですし、段々と責任あるポジションに移動すると上からも下からも文句ばかり飛んでくる。

稼いだ額の10%でももらえれば良いのですが、会社員である以上、利益に比例した収入アップなど有る訳がないのも重々承知です。

こうなると隣の芝は何とやらで、転職した方が間違いなく素晴らしい未来が待っているはずだ!などと勘違いを起こしてしまう事もたびたび有りました。

けれども多分どこに行こうが飛び上がる程処遇が良くなるとは思えなかった事も転職を思いとどまった一因です。

私の会社は30代後半〜40代頃になると私のような低学歴でも6-700万円は普通にもらえる会社だったのです。そりゃあ離れませんね。なんとしてでもこの環境を維持したくなる。

ですが今回ばかりは真面目に転職を考えないといけない状況の様です。

アラフィフの転職は相当勇気がいる

私のようにアラフィフになってから初めての会社を出て行く決意をした人ってどのくらいいるのだろう?

そんな事を考えてみたのですが、この年になると会社を自ら去る人より、強制的に出て行かされる人の方が多いはずです。

平成8年~10年頃バブル後の不況が尾を引く中、わが社でもリストラが有り4~50代の方はバタバタと切られていました。子会社に片道切符の出向で行った人や、早期退職金を貰って転籍になった人、職場からベテラン層が一気にいなくなったのです。

もちろん自ら退職していく方は一握り。おっさんらは皆会社から追い出されて行ってしまったのです。

そして、退職した人たちのその後の話を風の噂で聞くと・・

ロクなもんじゃないです。退職金使い果たして道端で倒れて亡くなった方も。

この時の記憶により、私は

ニート君
ニート君

50代での転職って地獄なんだな

と思うようになったのです。実際に50代、アラフィフ世代の転職活動って20代のそれとはまったく違います。若さというのはとてつもない武器であると思います。

アラフィフは中途半端な年齢

定年まで長くても15年、そして人格も固まり、年下部下に何か言われたら多少なりとも腹が立つ、企業にしてみたら「とても採用しずらい人材」「中途半端な年齢」であることは間違いなさそうです。成長を期待して入社させるよりも、管理側の仕事が出来るかどうか問われる世代でもありますし。

そしてこの年代は他の世代と比較して出費のピーク期を迎える年齢でもあります。

公益財団法人:生命保険文化センターより:年代別では50歳代の約36.3万円が最高

  • 家のローン、建築後の劣化補修
  • 身体の不調による医療費
  • 子供の進学に掛かる費用
  • 慶弔事や立場上での出費

間違いなく不本意なお金を使ってしまう年代です。

私は幸い?一人ですが、一般的な50代世帯はこんな時期にリストラ+転職なんて神経すり減るどころの騒ぎではない事が容易に想像できますね。

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