絶望的な海外旅行と台湾のPCR検査

PCR

私は30代後半より海外旅行によく行くようになりました。非日常を味わえれば国はどこでも良いという事で、近場の国に年2回ほど足を運んでいましたが、昨今のコロナ禍によりどの国も観光客は入国禁止になり、海外旅行の夢は断たれてしまいました。各国とも厳重な入国管理体制を引き続き取るようです。

ついでに日本と台湾のPCR検査の違いについても書いてみたいと思います。

私が海外旅行に行く理由

旅行に求めるもの、行く先で何をしたいか。

この理由如何によっては別に国内だろうが海外だろうが近場であろうが関係ないわけです。

私が旅行に求めるのはズバリ非日常。

日本では

  • 味が想像できる食べ物
  • 誰に何を聞いても通じる日本語
  • ルールをよく守る民族性
  • 困った事が起きても一瞬で解決策が思い浮かぶ環境。

全く不自由さを感じません。それ故あまり思い出にも残らない事が多いのです。

それに比べ、

  • 何が書いてあるかわからない店
  • 読めないメニュー
  • 現地通貨を払うたび日本円に脳内換算
  • 何を話されても全然分からない現地語
  • 加えて青信号だからといってのんびり横断歩道を渡っていたらクラクションまで鳴らされた挙句猛スピードで突っ込んでくるルール無用の現地ドライバー。

人によっては海外旅行は苦痛と感じるでしょうが、私はスマホの翻訳アプリとか会話帳などを見せて、一生懸命身振り手振りで説明し、時には絵を描いてこちらの意思を相手に伝えるという超面倒臭い作業が割と好きだったりします。

通じなかったら面倒ですからその場から離れればいいし、何の苦痛もありません。

また、空港から一歩外へ出た時の異様さも一つの魅力です。特に中国なんかは「読めそうだけど読めない」簡体字と呼ばれる漢字。なぜそこを省略した!と言いたくなる文字は慣れ親しんだ日本人からすると不気味すぎます。

こういった面から年に2回ほど、脳にパニックを起こさせる事も兼ねて海外旅行に行くようになりました。海外に行くようになってから「なんか性格変わった?」と言われることも少なからず有ったので、私の脳に何か影響を与えていた事は間違い無いです。

コロナ禍で海外旅行が絶望的に

これを執筆している現在、海外旅行は行くのも帰ってくるのも問題がありすぎて絶望的になっています。

一時期、コロナが終息方向になったら海外旅行再開と各国もインバウンドを期待して緩和の方向を見せていましたが、ここに来てまた患者数が増加傾向になり、加えて変異種が市中に出始めた為、海外自由渡航はこれから最低2〜3年は不可能になると思います。

日本から海外へは渡航先で2週間の隔離を求められます。そもそもビザなし観光渡航が許されていません。

中国なんかは海外からの入国時に「肛門に綿棒を入れてPCR検査を行う」との通達をしており、実際に屈辱的に感じる人から苦情が出ているとか。

でも精度としては唾液などより非常に高いそうです。排出されず、腸に残ったウイルスまで検出できるので短時間で精度の高い検査が出来るとの事。

そういうプレイが好きな一部の人は癖になるかも知れませんw

また、帰国時にも日本で2週間の隔離を求められます。会社に出勤するなどもっての外。

帰国後2週間の自宅警備業務に就かなければなりません。

そうなると渡航先で2週間、帰国時に2週間の計4週間、1ヶ月にも及ぶ隔離生活を強いられます。

無理矢理ビジネス渡航でビザを取ることも出来ず、どうしても海外に行きたい人にとってはストレス解消の国内Gotoで旅行に行きまくるのも何だか理解できます。

台湾はウイルス抑え込みに成功!台湾を見習え!

こういう声が某巨大掲示板を賑わせています。台湾は2020年1月、コロナウイルスが新聞を賑わせ始めた当初、中国からの入国者を遮断し、他の国からの入国者は14日間外出禁止の強制隔離、隔離先のホテルから抜け出すなど違反者には高額な罰金。

他の国よりも厳しい処置をいち早く行い、世界の模範となりました。

ここまでやって台湾の市中感染者はゼロを達成。たまに出る感染者は海外から帰国した出稼ぎ労働者や留学生のみという状況になりました。

ところが昨年10月、こんなニュースも飛び込んできました。

台湾からの帰国者がまさかの陽性

昨年10月、台湾に滞在していた40〜60代の日本人男女3人が、帰国時日本の空港検疫で陽性判定が出たとの事。他の国には滞在歴なし。

フォーカス台湾というサイトにこの顛末が記されています。

台湾での入国時、台湾からの出国時に陽性判定されず、日本に帰国時陽性判定された、という話です。

飛行機内で感染して即結果が出るようなものでもありません。なので台湾で感染したのは間違いないようです。

これを見ると、台湾の検査はザルなのでは?まともに検査していないから感染者ゼロなのでは?と思ったのですが、どうもPCR検査後の判定基準に違いがあるとの事です。

日本と台湾のPCR検査の違いはCt値

一般にPCR検査は検体の温度を上げ下げしてウイルス内にあるRNAを増幅し、感染を確認します。僅かでもウイルスが検体に有ればそれが増幅によって数が増え、検出しやすくなります。

この増幅作業を何サイクル行なうかとの指標としてCT値というものがありますが、日本を含む一般的な国では40以内、これが台湾では35未満と低めに設定されています。

PCR2

何が言いたいかというと日本と台湾では検査精度がそもそも違う、という事で、日本はやや厳しめの基準を取っており、市中感染源とならないような人まで陽性判定されてしまうとの事です。

日本で陽性判定<ー>台湾で陰性判定、これが出るのも当たり前です。

しかし高ければ高いほどいいのかというとそう言うわけではなく、今後は偽陽性判定される人が出てくるとのこと。

台湾で行っている35回が一番いいと主張する日本の医師の方もいます。この辺は各国間でやり方が有るでしょうからあまり外野がうるさく言っても仕方ない所です。

コロナは終息するのだろうか?

個人的にはしないと思っています。

日常生活は最低限の事守れば良いので気にしませんが、海外旅行は痛すぎる。早い所特効薬なり気軽に打てるワクチンなりが開発されてほしい物です。

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