最近自分の脳が何を考えているかを知りたくて、有名どころで言えば「脳内革命」とかこの手の本ばかりを読んでいます。
脳の働きについて色々知ることは出来るのですが、なぜ40数年間もこのような人生を歩んできたかについては、あまりはっきりとした答えは出てきませんでした。
ところが、最近になり、この本を読むようになって少しずつ自分の偏った思考の原因がわかってきた気がします。
潜在意識の入れ物・メタ無意識を修正しよう
潜在意識と聞いて私たちが思い浮かぶのはよくある氷山の絵で、3割くらいが海面より顔を出している私たちが普段何かを考える時に使っている「顕在意識」、残りの海中に沈んでいる大部分がいわゆる「潜在意識」となる事くらいは何となくわかっています。
しかし、その潜在意識で何が行われているかというのは我々は知る由もありませんが、どうやって作られていくのかというのをこの本ではわかりやすく教えてくれます。
梯谷 幸司(はしがいこうじ)氏著
「なぜかうまくいく人の すごい無意識」
メタ無意識とはなんぞや
人間の潜在意識の入れ物(メタ無意識)の形は十人十色・千差万別で、外からくる情報を脳で処理するときに、このメタ意識を通過します。
したがって、メタ無意識の捉え方によって感情や情報の重要性・真偽判定・その後の人生の進み方まで変わってしまう物であり、性格を頑張って変えようと思っても変われないのは、このメタ無意識がそうなっているからで、性格や人生を変えたければまず「メタ無意識」を修正するところから始めようと本書では言っています。
事実は一つでも人によって感じ方・捉え方が違う
メタ無意識はフィルターでもあり、内部に処理回路を持っているようです。
本書ではこのような一例を挙げています。
蕎麦とうどんの食べ方
日本人なら、そばやうどんを食べる時「ズズズズズズ」と音を立てて食べる方が多いです。
最近ではいくら蕎麦だろうがうどんだろうが音を立てるのはダサいなんて話も見たりしますが、この音を立てるという行為でも人によって捉え方は違います。
日本人「(蕎麦やうどんは音を出して食べても問題ない)ズズズズz」
日本以外の国の人「うっわww日本人マジかよw」
外国人が、日本人のそばうどんの食べ方について奇異な目で見るのは確かですが、
事実は一つ(この場合音を立てて食う)なのに何故こうも捉え方が違うのか?という所です。
文化や慣習、宗教感など色々ありますが、それは後付けの理由で、生まれて来てから親や友達に価値観を植え付けられるまで「音を立てて食う」事に対し、なんら疑問も持っていないわけです。
脳の省エネの為にフィルター作ってみた
ある事実や出来事やに接し、これは正しいか、間違っているか、いい方法か、悪い方法かを判断するときに、いちいち考えていては脳は疲れまくってしまいます。
だから脳は
「自分の基準でこれは良い、という事にしとこう」とか
「以前この方法ではダメだったので今回も無し」とか
「私的にはこういう顔の人がイケメン」とか
「ここまでなら怒られないからやっちまおうw」
みたいに今までの経験、人から植え付けられた価値観、倫理、常識と呼ばれる物でフィルターを作り、脳がいちいち考えなくても済むようにそのフィルター内で処理できるような答えを引っ張り出してきます。
そして、現在の自分は、このフィルターであるメタ無意識が作り出した物なのです。
- なんで自分はこうなんだ・・
- どうして性格が治らないんだ・・・
- あの時あちらを選択していれば・・
これらはすべてメタ無意識が作り出した自分の起こした行動に対し、悲嘆にくれていたり後悔していたりする状態です。
でもメタ無意識を少し修正すれば自分の人生もよい方向に変わっていくのでは?という事で、本書では14のメタ無意識パターンが書かれています。
全部を紹介するとブログネタ切れ防止に使えるネタバレおよび長くなってしまうので一部を紹介します。
メタ無意識14個のパターンその① 主体行動型と反映分析型
主体行動型:何かをしようとしたとき、すぐ行動する人
反映分析型:どういう結果になるか、上手くいくかどうか計算してから行動する人
あなたはどちらでしょう?
私は後者の反映分析型でした。いつも何かをしようとした時に
「これは上手くいくのか?」とか
「費用は幾らかかるんだろう」とか
やる前に色々考える事が多かった気がします。
それで大体の事は行動する前に「やっぱいいや」と放り投げていた気がします。
世の中の成功者は大体が主体行動型
反対に世間の成功者は大体前者の主体行動型のようです。
成功するかどうか分からないけど、やってみる価値はある!やったことが経験に繋がる!無駄なことなど何一つない!
成功者は確かに主体行動型です。
反映分析型は修正が必要なの?
では逆に反映分析型はダメなのかというと、そういう事でもなく、例えばこの思考が必要な仕事である研究者や飛行場の管制室勤務員など、反映分析型で考えないと出来ない仕事もあります。管制官が
「あ?離陸中に対面から着陸する?わかんないけどやってみたらいい!!」
なんて指示を出していればもうそれは毎日新聞大騒ぎですよ。
筆者は「ケースバイケースで使い分ければよい」と書いています。例えば何か新しいことを始める時は主体行動型、何か緻密にデータを解析しなければならない時は反映分析型で考えればよいと思います。
上手くいく人、上手くいかない人の違い
この両者の違いは、14個のメタ無意識の働かせ方が大体逆だったという筆者の調査で明らかになっています。
私も14個すべて自分の思考と照らし合わせてみましたが、だいたい「上手くいかない人」側でした。確かに何をやってもダメな自分に疲れ果てていた時もありました。20年前くらいにこの本に出会っていれば人生がいい方向に変わったのかも知れません。
筆者は「ミリオネア脳」と「貧乏脳」に分けて、この14個の無意識のクセの結果を分類しています。私はきっちり貧乏脳でした。いや、私の場合失敗続きだったというより
「何にも挑戦してこなかった」
なので、上手くいくも行かないも、何もやってないから分からない、というのが正直なところです。
ただ、国家試験を受けた事や人生の岐路とよばれるポイントでは小さいけど今考えると「挑戦」と呼ばれる出来事はありました。この時にだけミリオネア脳の思考で考えていたのかも知れません。
おわりに
今回は14個のパターンのうち一つだけ紹介しましたが、今後blogネタ補充のためにいくつか紹介していこうと思います。
メタ無意識のクセを修正すると、人生が好転しますよ。
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