俺の人生の金字塔はどこにいったのだろう?という話

人生の金字塔

この歳(アラフィフ)になり、今までの人生を振り返ってみて「俺の人生の金字塔って何だったのだろうな」と考えることがあります。今までに何か大きな事を成し遂げた事も無く、誰かの為に一生懸命頑張った事も無く、ただ惰性で生きてきた日々を思い返し後悔している部分もあるのですが・・・

人生の金字塔とか建てた事ない、設計図もない

金字塔、いわゆる何か成し遂げたよ、という人生の記念碑。

私にはこの様な物は無く、今まで40数年間何かに没頭して頑張った記憶がないのです。

私が小学生の頃、親の命令で嫌々やらされていたスポーツがありました。

練習も惰性で行き、競技を楽しむというより同級生やクラブの仲間とワイワイ騒ぐ方が好きな人間で、そんな感じだから「上手になろう」という意思がそもそも無く、思考回路を働かせる事もありませんでした。

練習時間中はどうやったら上手くできるかよりも時計をチラチラ見て

小ニート君
小ニート君

・・・早く終わらないかな

なんて考えている子供でした。練習目的も意識も何それ?みたいな感じでとりあえず言われた事だけこなしているという状態です。

中学生になり、内申書対策でそのスポーツを続けていたのですが、相変わらず上手くなりたいという意思は皆無で、ただただなんとなく続けていたのです。

ちなみにこの時一緒にプレーしていた同級生はその後日本代表になったりしています。

彼は中学生の時には仲間感覚で仲良く話していたのですが、もう手の届かない所に行ってしまったので、今会っても気安く話しかけられないんだろうな、なんて思ったりしてます。

話がそれましたが、結局嫌々やっていたこのスポーツ、親は私に何かを期待してやらしていた様ですが、残念ながら素材が終わっているので花咲くことも実がなることも無く終わってしまったのです。

もし真面目に子供ながらにもしっかりとした目標を立て、目的などをしっかり考えていれば全く違う物になっていたかも知れませんが。

好きな事に没頭し続けていたらいつか大成する

若かりし頃はそう思っていました。

何か時間を忘れるくらいのめり込める物。

例えそれがなんであれ、打ち込めばいつかは花が開くかも。

  • ギターや弾くこと
  • バンド
  • 車いじりやジムカーナ
  • 釣りやキャンプ、登山などのアウトドア
  • 女遊び

色々手を出してはみたものの、長く続く事は無く、買って一回しか使っていない道具が部屋の中にあったりして「なぜこんな物に手を出したんだろう・・」と後悔する事もありました。

この中で今まで続いているのは女遊びだけです(笑

何をやっても中途半端、ですので私はこれが得意ですよ!と人様に自慢できるものはこの歳になっても一つもないのです。

金字塔を建てない人生に意味はあるのか?

何かを成し遂げない人生に意味なんて有るのか?ということは昔から漠然と思っていました。

世に名前を刻みたい、その道の第一人者になりたい、思春期にはそんな事を思ってたりしたのですが、年齢を重ねる毎に自分のポテンシャルの低さに段々と気づいていき、そしていつしか平々凡々な人生でいいや、と目標を段々と下げ、一番大事な時期をギャンブルに捧げてしまったという振り返ると底辺の人生を歩んできました。

金字塔、と呼ばれるものを建てるには今から何をすればいいんだろう・・・なんて考えたりする事もあったのですが、ある時重大な事実に気づいてしまったのです。

金字塔?そんなもん無理に建てたら倒れるだけやで

世の中の著名な人、例えば芸能人、スポーツ選手、政治家、学会員などなど、何かを成し遂げた感じに見えるこの方々も、建てた金字塔にあぐらをかいている訳では無く、常に上昇志向を持って人生を歩んでいるはずです。

例えばお笑い芸人であればMー1優勝したコンビ。

彼らは最強漫才師の称号を手に入れた訳ですが、Mー1優勝という金字塔を建てても、今度はその塔の維持管理がとてつもなく大変です。

Mー1チャンプだから漫才も面白いに決まっている、客からはそのような目で見られ、面白くない時は他のコンビ以上に叩かれたりする訳です。

しかしそこはMー1チャンプの意地、下手な漫才は見せられないと他の芸人以上にネタには注力します。

そして一度建てた金字塔が倒れてきて潰される人も中にはいるでしょう。

そんな事を考えると、何も能力のない私のような一般市民に金字塔などそもそも必要がない、生きて美味いものだけ食べていればそれが幸せ、みたいな人生でもいいのでは?と思うようになりました。

そしてこのような物は無理に建てるものではなく、頑張った結果後ろを振り返ったら建っていたものであるはずなのです。

これからも金字塔とは無縁の生活を送る次第であります!

何かを成し遂げたりして人生の金字塔を建てる設計図を書くにはもう手遅れな年齢になりました。

しかし今現在、何かを成し遂げてみようとする気力も意思も全くありません。

金字塔がないと何か問題でもあるのか?というと全くそんな事も無く。

若い頃に自分は「建てられない側の人間」という事を悟ってからは頑張ることをやめました。おかげで人生が楽になった気がします。

若い頃から何かに没頭していれば、今頃その道の第一人者にでもなっていたかも知れませんが、人類の9割以上はそのような物と無関係の人生を送っているはずです。

そしてその9割に自分も入っている、言い換えれば人類の9割が仲間という非常に心強い環境です(笑

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