
ダメな人は何をやってもダメ、と陰口を叩かれるいわゆるダメな人と言うのはどこにでも存在します。しかし本人は至って真面目で真剣に物事に取り組んでいる事が多く、本人も何故そのような事を言われなければならないのか全く理解できない様です。そしてこのダメな人にはある原因が隠れていることが多いのです。
何か一つ位まともに出来る事ないのかよ!
いわゆる「何をやってもダメな人」に対してついつい発してしまいそうなこの言葉。
今なら会社でこの様な怒り方をすれば即「パワハラ」認定されてしまうので、上司はぐっと抑えているでしょうが、心の中では失望感でいっぱいです。
何をやらせてもまともに出来ず、やっと出来たと思ったら手直しどころか1から作り直した方が早いと思われる様な物しか出来ない、同僚や部下にその様な想いを感じた事のある方もいるでしょう。
そして上司は次回以降ダメな人に物を頼もうとしても、口には出しませんがどうしてもバイアスがかかった状態で物を頼むのです。

(またダメなんだろうな・・・)

(今度はどこ失敗するんだろ?)
頭のどこかには「どうせだめだろうけど一応頼んでみるか」という半ばあきらめに近いような感覚で物事を頼みます。
上司に色眼鏡で見られはじめた何をやってもダメな人
一度バイアスがセットされると、以降ダメな人は何を頑張ってもそういう目で見られます。
デキる社員の小さなミスはスルーしてくれる上司も、ダメな人の「極小のミス」は容易に発見してしまいます。
これは上司のバイアスのせいで、成果物を見る見方が変わるのです。
例えば、同じ書類を作成するという工程でも、出来る人出来ない人それぞれ成果物の見方が違います。
デキる人の成果物(書類)を見るとき
- 構成、文の主旨、リード文から結論までの道筋、軽く誤字脱字、文法的におかしい所がないか、数字は合っているか、etc
ダメな人の成果物(書類)を見るとき
- ダメな部分を探す←これに労力の9割
上司の脳内にダメな人と言うのが一度インプットされてしまったら、今度はダメな部分を一生懸命探しに行くのです。
こうした事が重なると「もうあいつは何をやらしてもダメ」という結論に至ります。そして上司のバイアスを短い期間で意識的に外すのはほぼ不可能だと思ってください。
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そもそもダメな人は何故ダメなのか
いくつか理由はありますが、私的にはこれが一番大きな理由かと思います。
「目的・目標が見えていない」
その書類を書く目的、その業務を行う目的、この辺がとてつもなくあやふやなのです。
そしてこの目的目標があやふやだと次は
「ポイントが掴めない」
何のためにそれをするのか、今何をしているのか全くわからないので、どこを要所としていいのかもわからず迷走します。
最終的なゴールが見えていないから、よーいドンで前に走るのではなく、いきなり右90度に向かって全力疾走するような状態です。
一例で子供の頃にやったかくれんぼでダメな人の思考パターンを綴ってみます。極端すぎる例えだなと思われるでしょうが、要はこれの延長が社会生活でも起きているのです。
かくれんぼの目的
- 鬼:全員残らず見つけ出す
- 逃げ役:絶対に見つからない場所に隠れる
ポイント
- 見つからない場所を見つける
- 鬼から遠い所に隠れる
- 怪我をしない、危ない場所に隠れない
- 鬼が向かってくる最中移動できればbetter
みたいなことを最初に頭にセットしますが、ダメな人と言うのはこの段階で何も考えていないので隠れることすらせず、ウロウロします。
そして一番最初に当たり前のように鬼に見つかります。
そんな奴いねーよと言う声が聞こえてきそうですが、目的目標が理解できない、ポイントも押さえられない人間というのはこういう事です。
かくれんぼ最大のミッションである「隠れる」ということすらあやふやで、頭隠して尻隠さずの状態になります。
自分で自分の事をダメな人と思ってる方へ
仕事で一度ダメな人認定されてしまうと、そこから元に戻すのは多大な時間と労力がかかります。
一度失った信頼は取り戻せない
これも見る側のバイアス解除が難しい事を表すワードです。
もしあなたが自分自身をダメな人と思っているのなら、まず目的を明確にすることに時間を割いてみてください。
何のためにそれをやるのか。やる事で何が得られるのか。上司の意向の方向はなど取り掛かる前にしっかり考える。
失敗したらどうしよう、また怒られる、今度こそ上手くやって見返してやる!なんて余計なことを考えても無駄です。本当に無駄です。
そしてたまたま上手くいった所で、そう簡単に上司のバイアスは外れません。上司は無意識にあなたの次の失敗を待っています。
ですので、こんな無駄な努力は後回し。まず自分自身の意識改革から始めます。
どんな仕事にも目的・目標・ポイントがありますので、そこをいつも以上に意識する所から始めてみましょう。
また、仕事だけではなく、日常生活でも上記のような事を意識する瞬間は山ほどあります。全ての行動でこのような事を意識してみるのも良いかもしれません。
仕事ができる人と言うのは、これらのことを無意識に当たり前にやっています。
ダメな人は 何をやってもダメ な理由
ダメな人は何をやってもダメな理由は以下の通りです。
目的・目標を理解していない、意識していない
ゆえにポイントや重要事項が掴めない
上記が理解できていないため何をやっていいかわからない
結果ズレた事ばかりやっていると見られる
なので、自分自身を仕事ができなくてダメな人と思っている方は、日常生活からこれらを意識した行動をするのがいいと思います。
そして超重要事項です。
「ダメな人」と言うのはいわゆる他人からの評価です。
他人が他人の基準であなたを見てそういう判断をし、頭に「あなたはダメな人」と言うバイアスをかけるのです。
自分自身は人より秀でている何かがきっとあるはずで、本当に何も出来ないダメ人間なんて人はいないと言うことも覚えておきましょう。
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