政権が代わっても豊かにはなれないよ

巨大掲示板にあった「生活が苦しい」の一言

最近某巨大掲示板のコロナ関連スレッドを見ていると

  • 「菅やめろ!!」
  • 「辞任しろ!!」
  • 「自民党は下野せよ!!」
  • 「次の選挙で政権交代!」

と騒いでいる方をよく見かけます。
この方々は政権が代わったらバラ色の生活でも待ってるのでしょうか(笑

未知のウイルスによる国難に対し、手探りで色々な対策を投じてみて経過を見守る位の事しか出来ない中、政府も各自治体もよくやってる方かな?と私は思うのですが。

確かに自民党の中には長老のアレとかいわゆる「超老害」と呼ばれる方もいますが、あまり大した問題ではないです。彼らが何しようが、我々の生活に大きな変化はありません。

最近だと失言の絡みで森元首相が矢面に立っていますが、私はこれをみて

だいぶ日本も余裕が出てきたかな?

と思うのです。

本当に生活が辛かったり苦しかったりしたら、こんな事いちいち構っていられませんものw

さらに掲示板を見ているとこんな一言がありました。

「自民党のせいでますます暮らしが苦しくなっている」

私はこの発言を見る度、どこぞの政党がアルバイトでも雇って書かせてるのだろうな、と思います。
そう思わないと、この人正気か?と思ってしまうのです。

自民党政権時代と民主党政権時代の違い

GDPや完全失業率などの比較できるデータ、途中にあったリーマンショックや東日本大震災などのいわゆる天災的な物、そういうのを全てひっくるめ比較した結果

数字上では違いはあるけど、自分の幸福度ってあんま変わらなくね?

と思った方が多いのではないでしょうか?

確かに政権が代わって消費税が10%→0%になったり所得税半額!とかやってくれたら、間違いなく我々の生活は一瞬ですが裕福になれます。一瞬です一瞬。あとで地獄を見ます。

政権が自民→民主→自民と変わりましたが、少なくとも一般人の生活に超打撃や超幸福な物をもたらしてくれる訳ではなさそうです。

なぜ生活が苦しいの?

ここ20数年、所得は税金保険年金などが上がり続けていった結果、国民の平均可処分所得は下がる一方です。

結果私たちの生活は苦しくなっています・・・と言いたいところですが、個人で見た場合、普通のサラリーマンの人は年齢が上がると可処分所得も増え、それなりの生活を送っているはずです。

毎月毎月赤字でカードローンもサラ金も限度額目いっぱいみたいな人はごく一部に限られます。

可処分所得は20代前半の頃の倍になっている、しかし幸福度は2倍にもなっていないし、余裕も2倍有る訳ではない。

もしかして、我々はお金をもらった分使う選択肢が増えすぎてしまったのではないでしょうか?

1.遊興費の選択肢が増えた

車や服、化粧品、娯楽や余暇活動に至るまで、日本人は数十年前に比べたら考えられないほどの

お金の使い道

を持つようになりました。TVや雑誌では消費者の購買意欲を煽りまくるCMが打たれ、いかにしてお金を使ってもらうか、PCやスマホでAmazonや楽天の様な大規模ネット通販会社で簡単に多数の品物の中から選ぶことが出来ます。

昭和末期や平成初期ではこんな時代が来るとは思ってもみませんでした。

現代は買い物に対するハードルが下がり過ぎたのです。

  • 「気が付いたら買っていた」
  • 「いつの間にかポチってた」

なんて事、誰でも1回位はあるでしょう。

2.便利さを追い求めすぎた

スマホを代表とするデジタルデバイスは中毒者を生むほど便利な物で、現代ではスマホなしの生活とか考えられないという方もいます。

確かにインターネットが掌の上で見れるなんて、とても便利な時代になったと思います。

家に帰れば掃除はルンバ辺りがやってくれるし、食べ終わった食器も自動食器洗浄器にいれておけば勝手に乾燥までしてくれる。すごい時代です。

お金を掛ければもしかして飯まで食わしてくれるんじゃないか?位の勢いで自動化が進んでいます。

さて、ここで読者の方に質問。

これらのデバイス、いきなり没収されたらどうしましょう?

耐えられない方が多いのではないでしょうか?便利から不便に戻った時のストレスは半端ないです。

3.日本は豊かになり過ぎた

アジア諸国やアフリカなんかに比べれば、我々は相当豊かな国に住んでいると思います。

公的サービスも充実、引退後は年金もある、医療機関はどこにでもあり、最悪生活保護もあり、いわゆる普通に普通の生活が送れています。

物質面が充実してくると、今度は精神面での充足を求める為に色々なところに目が行くようになります。例えば

  • 食べログで☆5の店があったから今度行く
  • 年1回は海外旅行に行く
  • 家族で温泉でも・・
  • 最低でも4LDKの部屋に住みたい
  • 病気になったら困るから月2万円払って医療保険を・・

生きる為以外にお金を使う機会がどんどん増えています。

政権が代わっても幸せになれない2つの理由

政権がどこでも生活に求める物は変わらない

上で述べたように、生活費が少なくなったというより生きる為以外の事にお金を使う事が増えてしまったのではないかと私は思います。

だから、政権がどこになろうが、大幅な課税緩和をやろうが、

日々増幅する我々の欲望のせいで決して裕福にはなれません。

使えるお金が増えればそれだけ使ってしまうのは誰でも心当たりがあるでしょう。

そして歳をとって行く度、その欲望の選択肢は増え続けます。

もう一つの大事な理由

自分の生活が貧しいのは自民党のせいだ!
だから政権交代すれば生活はよくなる!!

残念ながら変わらないです。

政権がどこであろうがあなたが幸福になる事はありません。

政権がどこだろうが金持ちには絶対なれない思考です。

こういう事を言う人の多くは、「他者依存」といって、自分の人生の責任を他人に丸投げしている人で、挙句の果てに今自分が不遇なのも他者原因説に依存しています。

  • 給料が少ないのは会社のせい
  • 自分の不幸は政治のせい
  • 親が悪い
  • 環境が悪い
  • 安倍のせいでー 菅のせいでー

すべての責任は自分ではなく、常にコントロールできない第三者なのです。

こういう方々はどこが政権とろうが人生になんの変化もなく、思考を変化させないといつまでも泥沼にはまったまま抜け出せません。冒頭で「アルバイトじゃないか?」と言ったのは本気でこんな事を思っている人はさすがにいないだろう・・・と思ったからです。

他者に依存すると自分の失敗や不遇にも傷つかずに済みます。コントロールできない他者を攻撃することで、自分の心の平穏を保っているのです。

余計なお世話ですが、この様な思考を持っている方

いち早く脱出した方がいいですよ。

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