ハラスメントという言葉は武器ではなく防具である

パワハラ・モラハラ・セクハラなど相変わらずどこの会社でもハラスメント問題は発生している様ですが、数ヶ月前に他職場でいわゆる「逆転ハラスメント」とでも言いましょうか、加害・被害者の逆転現象、加害容疑者がいつの間にか被害者に、自称被害者が加害者になっていたという面白い事件があったので紹介しておきます。尚、身バレ防止のために一部脚色しております。

私は嫌がらせをされている!!ハラスメントだ!

自称被害者のA君(30代男性)、彼は今年入社5年目。

言っちゃ悪いけどあまりパッとしないタイプの人で、会社では一言も誰とも話さず1日を終える事もあります。

誰とも話さないというのは口を開かないという意味で、勿論報連相の類は皆無、雑談にも全く応じないという今風といえば今風の若者。

陰キャ、コミュ障を地で行ってるような若者です。

仕事ができるかというと、結構的外れなことを平気な顔で行い、ミスを指摘されたら修正するよりも先に上司や先輩を睨みつけるという少し困った人間でもあります。

そんなある日A君はいつもの様にダラダラと仕事をしていた所、先輩社員にこの様な注意を受けたのです。

先輩君
先輩君

A君、6月末に提出すると言ったあの案件、締切過ぎてんだけど

A君
A君

今やってます

先輩
先輩

今て・・・。もう8月入ったよね?何故そんなに遅れているの?

先輩
先輩

間に合わないなら一言言ってくれれば良かったのに

この後先輩君とA君のやりとりはしばらく続き、進捗管理のやり方などを説いていたらしいですが、A君は顔も向けず黙々とPCに何かを打ち込んでいた模様。

A君は先輩の一言がカチンと来たのでしょうか、次の日に上司に対して

A君
A君

先輩からパワハラ受けてます!

A君
A君

嫌がらせのモラハラも受けてます!

と告発したのでありました。

上司と関係者のヒアリングが始まった

上司に告発したと言うことが職場に広まり、彼の所属する課員は皆びっくり。

先輩君とA君のやりとりを聞いてた人から無関係な人(何故か私も)まで結構な人数がA君の告発に対し事情聴取される事になったのです。

その中から驚きの事実が出てきました。A君は何とスマホで先輩とのやりとりを瞬時に録音、自分の都合のいい部分だけを切り取り編集、上司に聞かせていたというのです。

その音声ファイルは、「何も言えないA君に先輩君が一方的に説教している」様に聞こえなくもなかったのです。

その音声ファイルを受け取った上司は、2人の会話を聞いてたであろう数人に音声を聴かせながら事実確認を行った所

「あれ?全然足りなくないですかこれ」

「この前後に2人のやりとりもあったはずですよ?」

「ここで周りのノイズの音が一度変わってますね、編集したのかな」

と次から次へとこのファイルのおかしな点を指摘したとの事です。

A君の目的がいまいち掴めませんが、この自分の都合のいい所だけを切り取る行為には、先輩君を陥れようとする悪意しか見えません。

ここで上司は

  • 双方から事実確認
  • ハラスメントが事実ならば処罰
  • 再発防止策を立てる

という行程でこの問題を解決しなければならないのですが、ヒアリングの段階でこの様な悪意満載の裏話が出てきたとなれば話は別です。

次の日から、先輩君とその一派は各自レコーダーをポケットに忍ばせ仕事に当たりました。

ついに尻尾を出した自称被害者、いや加害者

録音した内容の不審点などもあり、A君の近くにいる時はレコーダーの録音ボタンを押してから、という面倒な日々が続いた数日後、ついにA君は暴走モードに入ります。

A君
A君

先輩のパワハラ、上司に言いましたから

A君
A君

上司でもないあなたが何故僕に期限の事言うんですか?

A君
A君

越権行為とちゃいますか?それもハラスメントですよ

先輩君とその一派は彼が録音しているのは分かっているので、彼の挑発に乗らないよう適当に相槌を打ちます。

私がその場にいたら

ニート君
ニート君

あ、そ。どうでもいいから早く仕上げて

等と言ってたに違いありませんw

その後もA君の挑発じみた先輩に対する暴言は止まらなかった様で、先輩君一派はかなりの長さの音声ファイルをゲットすることに成功しました。

ハラスメント加害者(元自称被害者)の処分完了

A君の挑発はその日だけに留まらず、数日間続いた様でした。

先輩が何か言い返してきたらパワハラの証拠をゲットだぜ♪とでも思っていたのでしょうか、しかし思う様に先輩は挑発に乗ってくれず、証拠も掴めず、A君は諦めてしまった様です。

先輩や周りにいる同じ課員との仲も険悪になりますが、元々コミュ障だった事もあり、あまり気にしていない様です。

そしてある日、A君は上司に会議室に呼ばれました。

上司の元には数日に渡るA君の先輩に対する暴言音声ファイルが。

会議室に入って2時間くらい経過したでしょうか、A君は涙目で顔を真っ赤にしながら戻ってきました。

それ以来、彼はますます誰とも話さなくなり、遅刻や無断欠勤も増え、最終的には退職代行を使って退職する事になったのです。

ハラスメントという言葉の使い方で自滅するパターンも

最近になって少し何かを指導するとすぐ「パワハラだ!」という若い人が増えている模様。

先輩も上司も言葉を選んで指導しているのに、受け手がこれでは何も言えなくなってしまいます。

指導の仕方、いわゆる力でねじ伏せるみたいな指導は論外として、先輩からの指導=ハラスメントと捉えてしまうと、今後先輩や上司は自分に対して指導も干渉も遠慮がちになります。

それで良い、という方もいるでしょうが、独学や自分視点のみで学んだことを組織の中で生かし、それだけで今後も順風満帆な会社生活を送れる、なんて事でも思っているのでしょうか。

何も言わなくても、指導以上の事をしてくれれば完全放置できるのですが、何故か大声でハラスメントだ!と周りを巻き込み騒ぐ輩に限って頼んだ事はまともに出来ず、出来上がった物は頓珍漢な間違いが多いとかいわゆる「基本的に能力不足」の人が多いと思うのは私だけでしょうか?

また、自分の能力を第三者が見る以上に高く見積もる、いわゆる「自信過剰」系の人間も何故だかこの言葉が大好きな様に個人的には思います。

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