気が付けばもう3月半ば、毎年恒例の春闘回答日がやってきました。私の会社も労働組合が春闘という物をやっていたらしいのですが、皆あまり興味がないようです。会社から出てきた賃上げ回答に対し労働組合のコメントは毎年決まっています。
「断腸の思いだが妥結やむなし!」
私の会社の労働組合
上記の様に、ただの会社回答の伝達役になっているだけです。それだけならまだいいのですが、労働組合費は取るわ、行事に参加しろと五月蠅いわ、選挙時期になると後援会に入会しろとうるさいわで、我々一般社員の役に立っているとは全然思えないのです。
労働組合の存在意義として「労使交渉」が最大の役目だと思うのですが、現在の労働組合はこの交渉すら茶番劇になりつつあり、会社の申し入れをただ受け取るだけで正直あっても無くても変わらないのでは、とさえ思います。
何の為に労働組合費を払っているかも分からず、選挙の時だけは強制的に行事に参加させられたりでいいことなしです。
余談ですが、私は国政選挙・議会議員選挙で労働組合が推薦する候補に投票した事は一度もありません。
むしろ敵対候補(大体が自民党系議員とか)に投票するようにしています。何年か前の選挙で組織推薦候補が落選した時は皆で大笑いしましたが(笑
トヨタの春闘回答は満額回答
本日、日本一の企業「トヨタ自動車」の春闘賃金回答が発表されました。誰もがうらやむ満額回答。労働組合の要望を全て会社が承諾した形になりますが、実際は
「最初から会社の決めた額を組合が要望という形にしてるだけ」
ではないでしょうか?おそらくこれはどこの企業でも同じだと思います。春闘前に会社側代表と労働組合側で密室(略
結局春闘というのは言ってみれば最初に結論ありきで、いかにも組合が必死に交渉したよというウザすぎる茶番を見せつけられているという事になります。これについては反論など有りましたら是非お願いいたします(笑
雇用を守る立場だと労働組合は言うが
私の会社の就業規則には「労働組合を脱退したものについては解雇する」という一文があります。
労働組合員でいる事=雇用保障するよ
何の目的でこの様な一文が入っているか意味が分からないですが、労働組合員でないのなら会社の管理範疇外になってしまうのでしょうか?同じ従業員なのに?
そしてこの様な一文がある限り、管理職以外の従業員は全員強制的に労働組合員となります。
結局この条文からいえる事は
「お前らが勝手にストだの抗議だのしたら面倒だから、大人しく仕事するよう身柄は労働組合預かりとするわ。何かあったら労働組合通して言ってね」
「ついでに労働組合は我々の管理下だから余計な事すんなよ?」
という会社のメッセージでもあります。
組合は組合で「我々は労働者の雇用を守り・・・」などと言いますが、不況時には労働組合が存在している会社にも関わらず事業所閉鎖で早期退職だの人員整理だの当たり前に行われています。
労働組合も一応抵抗する素振りを見せますが、勿論これもただのパフォーマンス、最終的には会社の言いなりで何の役にも立たない事は皆知っています。
昔の組合活動はハンパなかった
私が子供の頃は「団結」とか「必勝」とか書いたハチマキをまいて、「団結」とか大きな字で書いてある旗を持ち、賃上げに対してストライキも辞さない!という経営陣に対してある種戦いが繰り広げられていました。
バスや電車が止まったり、我々の生活にもいろいろな影響が有った事が記憶に有ります。
今はストライキとかプロ野球界隈以外で聞いた事がありません。
現在は「労使協議」という場で経営側が組合を抱き込み、茶番劇のアシストをしているだけです。
昔の様なハチマキと旗装備して「賃上げ!賃上げ!」とかやる時代ではなくなってしまったのかも知れませんね。
労働組合組織は結局ただの社内ニート
ずばりこれです。私と同類。会社に存在はするけれど、何の役にも立たない社内ニート。
それだけならいいですが(よくないが)、給料から労働組合費を徴収したり、泡沫候補の選挙活動に駆り出されたり、メーデーとかいうよくわからない茶番に参加しなければならないなど百害あって一利なしの団体です。
かと言って意味ないと労働組合を脱退したら解雇になる。とんだトラップを用意してくれたもんです。
組合の加入も日教組の様に自由にしてほしい所です。
最近はコロナ禍で余計な行事もなく大人しいのですが、願わくばこのまま活動縮小してと切に願います。余計な行事とか自分らで勝手にやっててほしいのです。
しかし労働組合=社内ニートと書くと急に親近感がわいてきました。彼らも自分たちが何の役にも立っていない事は十分わかっていると思います。誰からも求められず期待されず、白い目で見られ、私の様なアホ社員にここまで書かれるような組織です。労働組合幹部も貧乏くじをひかされたのでしょうか?
労働組合の将来
組合に雇用を守ってもらえるなんて、現在でも誰も思っていません。
おそらく近い将来、この「労働組合」という組織はだんだんと無くなっていくのではないのかと予想しています。
働きかたが変わり、技術が進歩し、従来の会社員という概念が壊れつつあること、従来の一企業に生涯忠誠なんて人が珍しい世の中になるにつれ、旧態依然とした組織には用がありません。
そして、組織同士が賃金をめぐり攻防するという昭和の風習もそろそろ無くなっていくと思います。
これからは一部の企業や管理職では当たり前に行っている、個人単位で賃金の額を個別交渉とか増えてくるのではないでしょうか。
そうするとこの茶番劇団の存在意義はますます無くなり、いずれ会社からも切られる立場になるのでしょう。
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