若者の〇〇離れはよく聞きますが、実際には〇〇の方が若者から離れて行っているのではないのか?と日々思っています。先日、テレビは捨てろと記事を書きましたが、最近の調査で若い人ほどテレビを見ない事が明らかになっております。自分なりにこの事について書いてみようと思います。
若者のテレビ離れが深刻らしい
平日にテレビを見る人の割合が8割を下回ったことが、20日、NHK放送文化研究所が発表した「国民生活時間調査」で分かった。2000年代は国民全体で9割を超えていたが、10~20代の若者を中心に、「テレビ離れ」が顕著になった。
出典元:Yahooニュースより
10代20代のいわゆる若者の間でテレビ離れが進んでいるというニュース。最近はYoutubeやNETFLIXなど、スマホ+片手で完結できる娯楽も増えた事が要因なんだろうな、と思っていましたが、どうもそれだけではないようです。
今回の調査では30代~50代あたりでもテレビを見ない時間が増えているとの事。
一方、老人世代は視聴時間もそんなに変わらない。
何故皆さんテレビを見なくなったのでしょう?私は見ていないどころか持っていませんが。
関連記事
娯楽の多様化だけではないテレビ離れの理由
最近若者はテレビよりもネットを見る時間の方が長くなっている事は皆さまご承知でしょうが、その理由として「娯楽の多様化」が大きいと思います。
- 見たい時に見たいアニメを見れる動画サイト
- コアな趣味にも特化した動画が有る
- 知的好奇心を満足させてくれる動画やwebサイト
ちょっとした暇つぶしにするには十分すぎるほどの情報が有り、更に英語が得意で翻訳できる能力なんか有ったりすると、海外ドラマを日本語字幕なしで楽しめたりしてその幅はさらに大きくなります。
テレビに同じ事をやれと言われてもそれは無理。
限られた予算と限られたテーマの中で、ある程度の人が見てくれないといけない最大公約数的な番組を作るしかないのです。
そうした媒体から若者が離れていくのは当然ですが、最近の若い人を見ていると、というか私は若者でなくても同じなのですが、こんな事が有るのではないのかなといくつか考えてみました。
情報の押し付けにそろそろウンザリしている
テレビ離れの一つの理由として、一方的な情報の押し付けというのが有ると思います。
そして、この様な事は若者のみならずネットを使っている世代は極端に避ける傾向にあると思うのです。
例えば、「韓流ブーム」の初期の頃などもわかりやすい例として挙げられます。
- 若者の間で韓流ブームが熱い!
- 韓国で話題のあの〇〇が来日!!←誰だよ
日韓ワールドカップの前位でしょうか、毎日毎日こんなニュースがテレビから流れ、でも周りは誰も知らないし興味もない状態。
テレビはそれでも若者の間で大ブーム、知らない方が恥ずかしい!みたいな情報を一方的に押し付けてきました。
しかし、テレビ局には運が悪いことに、当時はインターネットが若者にも浸透してきた時代であったのです。若い人たちはテレビから情報が流れると、それをネットで検索するクセが付きだしました。
そうしてテレビ局は何故こんな知りたくもない情報を押し付けてくるのか?という背景にまで辿り着くことが出来るようになったのです。
こうなるとテレビ局に懐疑の目を向けるようになります。
今の報道は本当なのか、今コメンテーターはこう言ったけどこの人のバックボーンは?などを調べていると、何か意図を持ってその情報を押し付けている事が分かったりするのです。
ここまでくるとテレビに対する信頼度はだだ下がりです。
毎日毎日見ている訳ですから、テレビがオオカミ少年にしか見えなくなって、そしてオオカミ少年の発する情報には何の価値も持たなくなっていったのです。
遅さに我慢が出来なくなっている
最近の子は我慢が出来ない、なんて言われたりしますが、最近の子ではなく老いも若きも日本人全体が我慢が出来なくなっていると思います。特に最近のワクチン接種予約でジジババが自治体役人や医療関係者に怒号を浴びせるなんてニュースを聞くと、若い人たちだけではなく、老人ですらこうなのか・・と思うのです。
テレビはネットに比べて、その情報量/時間の値が極端に低く、そして待たされることが多い。スピード感に慣れてしまった現代人には耐えられなくなってしまっているのです。
- 答えはCMのあと!
- 番組の最後にお知らせします!
- この続きは次回放送で!
- 〇時〇分頃から天気予報です
待たされる、先延ばしさせられる、時間的な苦痛に耐えられなくなっています。
Youtubeの広告にイライラしている人はテレビの1~2分ある広告なんてどういう気持ちで見ているのか気になりますがw
テレビは不安を煽ってお金を稼ぐ
昨今ではコロナ騒動で毎日新規感染者が何人、死亡者が何人と報道していると思いますが、先日病院の待合室に有ったテレビを見ていたら、やはり昔と同じようにコメンテーターが政府のやり方がどうだの、このままでは医療崩壊するだの不安を煽るだけ煽ります。
人間の本能として生存欲求があり、それを満足するため、いわば精神的に安心したい為に情報を欲しがります。
ところが、テレビから流れてくる情報はそれと対極にある不安な情報ばかり。
そして見ている側はさらに安心を求める為に情報を得ようとする。
というような堂々巡りで、いつしか我々一般市民はテレビのネガティブ情報の中で踊らされている様になります。安心安全な情報はないのか、と探し、最悪なことにまたテレビに行きついてしまう場合も多々あります。
そうなると日常生活にも影響が出てくるようになり、安心安全を求める為に行動を起こすのです。
マスクが無いと死んでしまうのでは、なんて激しい勘違いを起こし、マスクを買い求めて朝から行列を作ったり、鳥取の介護士がメルカリ転売目的で発信したトイレットペーパー騒動なんてのもありました。
一方、テレビ局は何が得られるかというと、スポンサーからの広告費。情報は垂れ流すだけ流しますが、誰もその情報の責任を取ろうとしませんし、自分たちが流した情報の検証すらしようとはしません。
間違った情報を流しても、番組の冒頭で10秒くらい謝れば済む話。世間一般に与えた影響なんて知った事ではありません。
テレビ局は不安はお金になる、という事を知ったうえで番組作りをしています。
私たちはもうこの辺でネガティブ情報を一方的に押し付けてくる、大して情報の価値がない、時間コスパも悪すぎるテレビから離れた方がいいかもしれません。
関連記事:テレビを見ない生活で心が軽くなる説
まとめ
インターネットが庶民にも利用される様になった2000年前後から、ちょっと物を調べたい、あのアニメが見たい、あの情報が欲しい、という時にキーボードを叩いたり、スマホ片手に対象語句を打ち込んだりして瞬時に答えが出てきたりと、我々は情報入手のスピードが日、月単位から秒速に変わってきました。
そしてこれからも技術進歩で新しいメディアやツールが出てくることでしょう。
昔は瓦版、回覧板なんてのがあり、そして新聞、ラジオと情報入手の手段が増え、そして新しい物が出てくると用のない不便な物は廃れていく。時代の流れで仕方ない部分はあります。
テレビももはや「用のないメディア」になりつつあると思うのです。
コメント