東京五輪でメダルラッシュが続く中、先日コロナ感染者が最高記録を更新し、一部の日本国民のイライラがピークに達しているようです。五輪をやめろ、菅小池は退陣しろ、と毎日のように掲示板で騒いでいる方がいます
五輪とコロナの関係は?
このグラフは札幌医大が毎日の感染者数データをプロットしているもので、世界各国や日本の都道府県別感染者数、重症者数、過去7日間の累積感染者数などがわかる便利なサイトでして、私もたまに見ています。
出典:札幌医大webサイトより 上記グラフは7日間累計、実数
これを見るといわゆる第5波というのはいつから始まったのかというと、大体6月20日あたりより上昇傾向に転じています。
全国で見てもやはり同じ傾向で、同日辺りを境に上昇傾向に転じています。いわゆる第五波の始まりです。
五輪の開会は7月23日、それ以前に選手関係者は来日していると思うのですが、五輪の会場とはかけ離れた何の関係もない県でもこの日辺りを境に上昇傾向に転じています。
今回の上昇が以前と違うのは従来の武漢株から感染力の強いデルタ株に置き換わりつつあり、以前の対策では感染を防げたものが容易に感染してしまうという事態になっているようです。
このグラフを見ると、五輪が行われているから感染者が増えるんだ!との主張は残念ながら的を射てないのです。
なぜこの様な推論がでてくるのか
まず、五輪開催に当たって各国の感染している選手・関係者が入国し、そこから感染が爆発的に起こる、ということが彼らの最初の主張でした。
しかし実際は空港での検査、選手村での検査、隔離を始め対策は取られており、選手村でクラスターが発生した、なんて話は全く聞きません。
そうなると彼らは次の様な主張をし始めました。
五輪で気が緩んで外に飲み歩いている!!これが感染源だ!!
選手村感染源説どこいったのよ・・・もはや政府も自治体も関係ないじゃん。
何としてでも政治、五輪とコロナを結びつけたいだけの様でした。
今回の感染者数増大はなぜ起こったのか
- 気の緩みと諦め
- 変異株の登場
政府や自治体が現行憲法下では人々の生活を縛り付ける事もできず、苦肉の策で緊急事態宣言という名の「我慢してね」というお願いをする以上の事は何もできなく、あとは国民の良心に委ねるだけだったのです。
しかし結果はご覧の通り。
過去にも数度緊急事態宣言を発令していますが、回を追うごとにその効果が薄れてきているのは明白です。効果がないというより
はっきり言って飽きた
どうせまた時期が来たら感染者増えるし
中には給付金が無いなら外で遊んでやる!というアレ系な意味不明な方もいますが、皆緊急事態宣言とその後の推移を見て、あまり意味のないものだと悟ったのでしょう。
医療関係者はたまった物ではありません。
菅政権・小池都政が終わればコロナは終息するのか?
残念ながらこれも的外れな意見で、政権が誰であろうとウイルスが存在し、万能ワクチン、特効薬が開発されない限りこの騒動は終息しないでしょう。
そして何より重要なことは、彼らは政権が誰であれ自分のイライラをやり返してこない他人にぶつけているだけなので、叩ける相手が変わっても彼らの行動は変わりません。
感染者数が2桁になろうがゼロになろうが、その時の指導者を叩くだけです。
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