私が20年以上パチンコ中毒だった時の話 その3

パチンコ中毒

私は30代に入り、ある本と出合ってからパチンコ中毒からの卒業を本格的に進めていくことになりました。しかし長年のパチンコ中毒からそう簡単に脱却出来るわけはなく、いろいろと試行錯誤しながら奮闘したことを書いてみました。 

私が20年以上パチンコ中毒だった時の話その2はこちらから

30歳代に入り、昇給もある程度しましたが、生活は一向に良くなりませんでした。

有ればあるだけパチンコに使う、給料日前に余っているお金は全て消えていったのです。

当時、付き合っている彼女もいましたが、結婚資金も何もなく、結婚なんて考えられない雲の上の話みたいな状態でした。

結局別れてしまいましたが、パチンコ中毒でこんな状態の私と結婚しても、不幸になるだけだと思ったので結果オーライという事にしておきます。

節約、貯金、将来、希望、何一つ無い状態で私は人生で一番大事な時期をただただ過ごしていました。

ある本が私の人生を変えるきっかけに

一冊の書物との出会いが人生を変える、と言われたりしますが、私の場合は書物は書物でもいわゆるマンガ(コミック)でした。

「その2」でも書きましたが、この本との出会いで私のパチンコ熱は一気に冷める物となっていったのです。

その本とは

ご存じ「闇金ウシジマ君」

初めてこのマンガを見たときは衝撃でした。闇金に金を借り、首が回らなくなった人の末路、特にウシジマ君に金を借り堕ちていく主婦の話、スロットにはまり実家を失った人の話はリアルすぎて、自分の将来を見ているようでした。

このマンガはだいたいがバッドエンドで終わるのですが、私も自分の人生がこのままでいくとバッドエンド間違いなしだと思っていたので、余計に恐ろしくなります。

背筋が震え、「俺じゃんコレ・・・」と何度思ったことか。

この時に私はやっと目が覚めたのです。

パチンコをやめないとやばい

パチンコにつぎ込んだ膨大な時間と膨大なお金。

それらはもう戻ってこないけど、ここからまた同じことを繰り返していくのはもういやだ。

遅すぎる真人間に向けての自己改革をしないとウシジマ君に埋められちゃう。

これを読んだ次の日から、今までの人生を一変させるごとき目標をたてました。

「パチンコをやめる」

果てしない目標ですが、これをやらないとダメだ、今からやらないともう本当に廃人になってしまう。

だけど目標を立てても長続きするのだろうか?

やめられないんじゃないのかな、という不安もありましたが、やるしかなかったのです。

パチンコ中毒は我慢してもダメ

パチンコ中毒の重症患者である私がパチンコをやめるという目標を立ててみたものの、相当な苦労があるのは容易に想像できました。

一度決めたらもう二度と行かない!そう固く誓ったのです。

ですが・・・

やめられないのです。

行ってしまって負けた時には強烈な後悔と自己嫌悪。

勝ったら勝ったでまた行ってしまう

どうしてもパチンコに行かない、断パチンコ!禁パチンコ!という事が出来なかったのです。

週末は絶対に行かない、今月は絶対に行かない、と誓いを立ててもせいぜい2週間も持てば上出来でした。

勿論パチンコに行っても使うお金は減っていて、以前の様に無茶な使い方は減っていきましたが。

相当悩みに悩んでどうしたらいいのだろうか、パチンコ店で暴れまわれば出禁喰らっていけなくなるのだろうか、犯罪すれすれの迷惑行為などを・・・とバカな事を考えたりしました。

国でパチンコ禁止してくれないかなぁ・・とも思いましたが、警察利権であるパチンコをそう簡単に廃止にはできません。やはり自分で何とかするしかないのです。

厚労省もギャンブル依存症対策として色々な施策を出しています。

このサイトによると、ギャンブル依存症外来件数は年々増えているようで、ギャンブル絶ちの難しさを物語っています。

新しい趣味を持てばやめれるよというが

丁度その頃釣りにハマりだしたのですが、パチンコに変わる位の情熱を持つことはできませんでした。他にもアウトドアや旅行、色々試しましたが、

「パチンコを我慢して今この趣味をやっている」

という意識がどこかにあったと思います。我慢は長続きしないのです。

私の課題としては、「どうやって週末を乗り切るか」この一点でした。平日はまず行かないので(行く気も起きない)休日の2日間をどう耐えるかに重点を置き、色々試してみたのです。

パチンコをやめる為に行った事

以下は私がパチンコをやめる為に実施した「無駄な努力」の例です。

後の記事で書こうと思いますが、我慢よりもっと簡単なやめる方法があったのです。しかしこの時はその事に全く気付いていませんでした。

1.昼間から酒を飲む

これは物理的にパチンコ店にいけないという点ではなかなか良くて効果ありそうだったのですが、いかんせん飲んだら何も出来なく、急な呼び出しとか、友人が訪ねてきた時に白い目で見られたりして長続きしませんでした。

飲酒運転は出来ないので、パチンコどころかコンビニすら行けない状態です。

元来、酒は弱い方ですし、昼間から飲んだら頭が痛くなる体質だったので2~3回やって却下。

2.筋トレなどをやって昼間疲れまくる

これもなかなか効果的でした。

11時ころジムに行き、身体全体を鍛える様にすれば13時に帰る頃にはクタクタで、もうパチンコなんか行く気も起きなかったのです。

これは効果有りまくりだという事で、2か月ほど続きましたが、デッドリフトで腰痛めたのでそこからトレーニングと遠ざかり、またいつもの様にパチンコに行ってしまいました。

もし続いてたら簡単にやめられたかも知れません。

3.同じパチンコ中毒者の体験談を読む

これはあまり効果有りませんでした。

読んだときは悲惨だなぁ・・・とか思うのですが・・

なぜかパチンコが脳内に蘇り、また行ってしまうのです。

やめようとしている時は、パチンコに関する一切の情報(Youtube動画とか)から遠ざかった方が良いと思います。

結局やめられないのかと諦めた

上記の様な事を色々やってみましたが、やはり私には無理だったようです。

我慢しても、休みの日に金があると何となく行ってしまう。

負けるのは分かってても、このお金が無くなってしまうぞ?と自分に言い聞かせても、やはり体は止められないのです。

もうこのままパチンコと一生付き合っていくしかないのか、そう思った時でした。

私はある方法で「無意識」を自ら動かしてみようと思いついたのです。

この方法は自分でも画期的でした。現在も日常生活などに応用していますが、こんな簡単にやめられるとは!と自分でも驚いています。

この事については次回に書こうと思います。

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