他責思考と自責思考、良く聞く言葉ですが、簡単にいうと他責思考は「他人のせい」と考えること、逆に自責思考は「自分のせい」と考えることであります。ネットなどをみていると他責思考の達人とも言えるべき人がいますが、このような思考を続けていくと最終的にはどうなるかを話してみたいと思います。
自責思考とはなんだろう?
自責=自己責任。目の前にある結果は自分の行った行動の結果。
自分で取捨選択し、自分で判断した行動の結果を自分の中に落とし込めるか。
それがいい結果であれ悪い結果であれ、因果関係の主役は自分。
長期スパンで考えれば、今現在自分が見ている景色は自分の今までの人生の結果であると言うことでもあります。
幼少期に親から教わった事、学校で先生や友達から学んだ事、それらを元に幼少期〜青年に、高校受験、大学受験、就職など待ち受ける岐路を自分の判断で進み、今の人生、つまり目の前に見えている景色がある訳です。
今見ている景色は自分で選んだ道の結果、因果関係の主人公は自分、こう考えられる人が自責思考の人です。
対して他責思考の人は?
何から何まで他人や物、現象のせいにする、時には親などの身内、会社の上司、同僚、挙げ句の果てにはコンビニ店員や政治家など、自分を取り巻く全ての者が対象で、これらの人や制御出来ないものに自分がコントロールされている、と無意識に感じています。
(大袈裟ではなくリアルでこう思っている人がいるのです)
簡単な例で
会社に遅刻してしまった
- 信号が赤ばかりだったから}
- 渋滞がいつもより酷かったから
- 目覚まし時計が鳴らなかったから
- 誰も起こしてくれなかったから
- 考え事で眠れなかったから
他責思考の人の理由付けする対象は身の回りにある物、人、現象、これら全てなのでほぼ無限に考えられる訳です(笑
そしてこんな事を上司あたりから言われるのです。
5分早く起きたら?
他責思考の人はこの言葉の裏にある「いや、お前次第だろw 」という事すら理解できないのです。
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Twitter界隈でよく見る他責志向の奴隷
- 自民党のせいで生活が苦しくなる!
- 医療圧迫は自民党のせいだ!
いわゆる自分の身の回りの不遇を政治や政党のせいにする人なんかは石を投げたら当たるくらい存在します。
試しに上記の文章をtwitterで検索してみると面白いほどhitします。
そしてこの方々の普段の呟きを見ると、やはり様々な物を制御できない何かのせいにしている呟きが多々あったりします。
他責思考の奴隷かよ・・・
なんて思ってしまうのです。
今回の記事とは関係無いかもですが面白かった物を紹介しとくと
令和に変わってからコロナや地震など災害続きだ!!
という物もありました。地震やコロナは世界各国で存在しますが、日本以外では「令和○年」なんて使っていませんよ?というと黙っちゃいます(笑
他責思考の行末は
他責思考の人は何かにつけて他人や物のせいにしたりします。段々と歳をとってくるとそのような思考からは脱却出来るはずですが、いい歳したおっちゃんが自分以外の物に責任を擦りつけているのを見るとガッカリしてしまったりします。
他責思考のままでいるとこの様なデメリットがあります。
- 反省がなく原因はいつも第三者の為、同じ失敗を何度もする
- 大きなアクシデントで絶望しやすい
- 拗らすと被害者意識が増長する
- そして大体嫌われ者になる
実をいうと今回の話はある他職場の人がモデルでして、彼は何かやらかす度毎回
「原因は自分以外にある」
「自分はいつも被害者だ」
と考えている様な人なのです。周りの人間もそれは違うよ、自分の方に責任はないのか?と諭しているのですが、彼の凝り固まった他責思考は簡単に外れず難儀している様です。
自分は他責思考なのかなと感じてしまったら
上記のように、事あるごとに何かのせいだ、あいつが悪いから、等と考えてしまう人で、それを治したいと感じている人はまだ救いようがあります。
100%自責思考にしなくても、少なくとも自分で制御できない物に関して他者を責めたり悪者を作って攻撃する必要なんてないんだよ、と言いたい訳です。
もちろん全ての出来事が全て自分の責任の範疇下にあるとは限りません。
会社がいきなり倒産したとか自分の力で制御できない物を自分の責任にするのはちょっと無理があるのですが、少なくとも起こってしまった事に対し悪者を決めつけその人間や組織を攻撃した所で得られるものは何もないのです。
はやい話、「自分でコントロールできない物に責任を求めるな」ということです。
制御できない何かに責任を求めるのは得られるものも無いし、そもそも何故責任を求めようとしたのか一旦考えてみるべきです。
他責思考の人は、よりよくなる為に意見を言っている!と言いそうですが、言葉を発することで一時のストレスが中和されたような気になっているだけで、この思考が根本から治らない限りいつまで経っても「よりよく」はならないのです。
よりよくなる為に変えなければならないのはまず自分の思考。
自分の身の回りの不遇を何かのせいにしたくなったら、まずは因果関係をじっくりと分析してみることをお勧めします。
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