以前の記事で脳の苦痛系思考回路と報酬系思考回路の事を書きました。
連休の間に20年以上前にベストセラーになった「脳内革命」を読んで、この苦痛系思考、報酬系思考の考えは間違っていなかったと確信。私の体調が良くなっているのも、全て理屈があったんだなと思います。
↑もう絶版なのかな?
この書籍の中で筆者は、我々が日々ぼんやりと思っている「ストレスが万病の原因説」を分かりやすく記しています。この中から苦痛系思考に絡むところを抜粋して整理したいと思います。
報酬系・苦痛系思考のおさらい
おさらいとして前回の記事の繰り返しになりますが
苦痛系思考
・行動に苦痛という感情が伴う物。日頃の行動は大体苦痛系で占められている。
報酬系思考
・行動をすることで得られる物を脳に事前にイメージしておく。それから行動開始。
日頃私たちの行動は大体が苦痛系思考です。家にいる奥さんが
もう5時だ、ご飯作らなきゃ
というのも立派な苦痛系思考になります。これが報酬系に変わると
ご飯を作ることで家族が喜んでくれる、料理の腕も上がる、よし始めよう
一例ですがこんな感じになります。
苦痛系思考をやめなさいという理由
苦痛系思考で行動すると、大なり小なりストレスが発生します。
そしてこのストレスは、目に見えない形で我々の肉体を攻撃するのです。
以上が体内で活性酸素が出来る理屈です。その他血管を収縮させるものとして
「タバコ」
が挙げられます。偉そうな話を記事にしといてタバコ吸ってる私って・・・
まぁストレスフリーな生活送ってるから良いか。
そしてこの出来上がった活性酸素は体内の塩分、水分、ナトリウムなどと結合し、それとアンモニア(NH3)が結合すると発がん性物資であるモノクロラミン(NH2Cl)というものが出来上がります。
活性酸素大発生で癌になる可能性も
日々ストレスを感じ、血管が縮小してしまった状態では「冷え性」「肩こり」とわりと軽めの異常が身体に出てきますが、この状態が長く続く=ストレスが常態的に掛かると、体内で発がん性物質が生成され、身体を蝕んでいきます。
ガンになりやすい食品、例えば「焼き魚のコゲ」なんかは私たちが幼い頃から「ガンになるから食べてはダメ!」と言われ避け続けていましたが、それを箸でよける作業に苦痛を感じてしまっては、食べても食べなくても変わりないという事になります。
苦痛系思考=ストレス
以上の様に苦痛系思考で物事を考えて行動すると、活性酸素が発生し大なり小なり身体にダメージを与えます。そしてそれは成人病の原因になり、寿命を縮めてしまうのです。
- 面倒くさいなぁ
- やってられないよなぁ
- アレもやらなきゃこれもやらなきゃ
- 時間ないのに・・・
- 上司の指示理不尽すぎないか・・・
下を向いて溜息つくような感じですが、ストレスが続くと身体の病、心の病を発病してしまいます。
ストレスの塊の様な人
私の同僚に、ストレスの塊の様な人がいます。軽く障害を持っているようですが、人との接触を拒絶し、上司には
「あの人とあの人とあの人さえいなければ会社生活も楽なのに。はやく辞めさせてください!」
と平気で言うのです。もちろんその方々に何か原因が有る訳ではなく、彼の思考が自分本位ではなく他者依存になっているからで、いつも悪いのは第三者になるのです。
思考を変えないといつまで経ってもあなたの悩みは無くならないよ?と言ってあげたいのですが、あまり近づきたくない、関わりたくないので遠くから観察してます。
彼の皮膚を一度見たことが有るのですが、ボロボロの皮膚でした。アトピーか何かとは思いますが、ストレスがあると思われる日はそれが大幅に悪化し、手のひらの皮まで剝けて真っ赤になっていました。
ストレスというのはここまで人間の身体を破壊していくのか・・・と彼を見て思います。
では報酬系思考はどうなのか
報酬系思考で考えたり、プラス思考をすると脳から「βエンドルフィン」などのいわゆる
「脳内モルヒネ」が分泌されます。
脳内モルヒネが増加するとどうなるか。
「脳内革命2」では
筋弛緩→血流増加
脳波はアルファ波優位(リラックス状態)
活性酸素減少
こういう素晴らしい効果が得られると書いています。
この結果、思考のおかげで肉体も精神も健康でいられます。もちろんそれだけでなく、不摂生を避け、たんぱく質メインの食事、軽めの運動も大事との事です。
報酬系思考≒プラス思考
ニアリーイコールで書いたのは、報酬系思考が行動を起こす前に思考するのに対し、プラス思考は起こった事に対してどう転化するか、という違いがあるのでこの記号で表してみました。結局脳に対するアプローチとしては一緒だと思いますが、報酬系思考の方は、
- 面倒くせー
- 嫌だなぁ
- やりたくねー
こういった感情が出てきた後に行動すると苦痛になってしまいます。
報酬系思考は先に意味づけをして、行動することで前もって脳にご褒美をあげようという思考です。
プラス思考で考えるのも同じかと思いますが、後で考えるとどうしてもネガティブな事を引きずってプラス思考に転換出来ない事もあるかと思います。
だから行動起こす前に「先にご褒美あげとくね!」って感じで何かしらの報酬を与えてあげます。
嘘でも小さなことでも、勿論近い将来に繋がるものでもなんでも、ご褒美ネタは色々考えることが出来ます。
確かに感じた体調好転化
私の場合で、万人にも同じ効果があるかはわかりません。でも確かに体調が良くなっています。
- 肩こり
- 慢性的な腰痛
- いつも腹が下っている
- 抜け毛が止まった
確実にみられた変化としてはこの程度でしょうか?
本書では多数の患者さんのデータが記載されていますが、その方々もやはり同じように改善がみられていたりとうれしいことばかりのようです。
やった事は至極簡単
日常のあらゆる場面で報酬的思考を入れるよう頑張っています。
blog書くの面倒・・・いや、これは将来アフィリエイトで月100万円稼げるblogになるはず!ちょっと挑戦してみよう。と嘘でもいいので行動に意味づけしてみます。
確かに先に報酬的な意味づけをすると作業が捗るし、あれもこれも試してみたくなります。
体調変化もうれしい効能ですが、こうして幅を広げていくこともこの思考の恩恵なのかなと思っています。
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