見落としがちな断捨離の本当の効果

今日は何年か前にちょっとした流行りになり、誰でも一度くらいはやった経験のある「断捨離」のお話です。断捨離の効果として浪費癖を見直すとか余計な物を買わないとかいろいろメリットが叫ばれていますが、実はもっといい効果が有ったのです。

断捨離とは・・・?

  • 物が入ってくるのを「断」
  • 不要な物を「捨」てる
  • 物への執着を「離」なす

私は最初仏教用語かなと思ったのですが、どうも違う様で断捨離の生みの親、「やましたひでこ」氏の造語らしいです。

この3つで入ってくるものを減らし、余計な物は捨て、身の回りの物だけで生活するという言わば「行」であるこの断捨離という行為。私も1回/2月位で部屋の不要物をガンガン捨てる生活をしています。

断捨離の効果はお金の出入りにも通じているが

お金を貯めたければ、この3つを意識するとよいといわれています。

投資(金を産む物に金を掛ける)
消費(生きていく上で欠く事の出来ないものに対するお金)
浪費(心を満足させるためだけに掛けるお金)

このうち最も要らないのは3つめの「浪費」であり、一番重要なのは「投資」であると、どの投資教科書にも同じことが書かれています。

このうち断捨離は3つ目の浪費を止める行為ではあるのですが、確かに余計な物を買わないと、財布から出ていく金は減り、家計も助かるというわけです。

でもわれわれ人間はどうしても欲望に負けてしまう物。

浪費を一切しない人間になるには、今までの生活、金銭感覚を根本から見直さなければなりません。

コンビニ行ったら買わなくてもいいお菓子を買ったり、スーパーで売ってる価格より高い価格で余計な物を購入したりするときもあります。

断捨離を行うと、こういう余計な買い物が減ってくるという事ですが、実はもっと深い所にその効果はあるようです。

断捨離は「今」に時間軸を置く

断捨離は「今」「この瞬間」に軸を置きます。物を捨てる際に

「これいつか使いそうだな」

「買うの高かったしもったいない」

こういう「邪念」は一切無視。今この瞬間に要なのか不要なのかを判断します。

実はこの判断作業、そして捨てる作業にすごいことが隠れていました。

それは

「過去の出来事、経験からくる不安を消す」
「未来に対して不安を持たない」

という思考が出来るようになります。物への執着を捨てるという事は、過去の自分への執着を捨てるのと同じことです。そして、起きてもいない未来への不安も、今ここに集中している為無くなっていくのです。

過去への執着が無くなると?

現在の我々は過去に起きた事、経験、感情、色々な物で形成されています。貴方の身体、筋肉の量、貯金額、乗っている車、入った会社、会社での処遇、恋人、床に落ちている物ですら、今あなたの目の前に有るもの、あなたの環境は全て過去のあなたの思考の産物です。

貴方が今何を感じて、今何を考えているのかも過去の産物です。

そして過去自分が色々な経験をして感じた事、そして頭にこびりついて取れなくなったトラウマ、こういう物が一掃されると、今までしがみついていた思考の垢が取れ、思考の広さが大幅に変わり、挙句の果てには人生そのものが変わってしまいます。

断捨離とは単に節約、部屋がきれいになる、という物ではなく、自分の人生すら大幅に変えてしまう程の力を持っていたのです。

起きてもいない未来の心配事が減る

人は誰でも将来への不安はあると思います。退職後2000万問題にはじまり、年金額やら健康面での不安、試験に合格するか、志望校に入れるか、まだ先の事に対しあれこれ考えて不安になる人も多いと思います。

断捨離を始めて分かったのですが、この行は「今」に集中する思考を鍛える側面もある為、起きてもいない将来の事をあまりネガティブに考えなくなります。

ある意味無計画の様に聞こえますが、未来のあるべき姿から逆算し、計画を立て、今何をすべきなのかが明確になる、という事で無計画とは対極の位置にあると思います。

将来への余計な心配が減ると、今やる事に全力を出せたりします。

私も現在社内ニートですが裏で着々と人生計画を遂行中ですので、将来への不安はあまりありません。今ある将来への不安は・・・大地震位でしょうか?

全捨離という荒業もあるので注目

【全捨離】最速の開運方法は「いますぐ捨てなさい」捨てられない人は伸びない。人生変わる!カレン・キングストン、こんまり、近藤麻理恵【断捨離】物置の中にある物を思い切って捨てます。捨て活

櫻庭 露樹さんが提唱する「全捨離」。師匠に「家の中の物を8割捨てろ」と言われて家の中の8割を1日で捨てたそうです。ゴミ袋を大量に買ってきて一気にやったとか。

そうしたら不思議な出来事(仕事の依頼)が数日間で起こったそうです。

全捨離は「家の中の8割はいらないものだ」から始まり、何の躊躇もなくどんどん捨てる事でいわゆる「突き抜ける」状態を作るのだそうです。

これはホメオスタシス(人間の恒常性維持)の話から言っても納得できます。部屋が見慣れていた景色からまるで引っ越し当初の様になり、少し居心地が悪くなった気がしますが、それがホメオスタシスの守備範囲を外れようと脳が頑張っている所でしょう。

私も断捨離を継続して半年くらいたった後、この全捨離に一度挑戦してみたのですが、8割ってなかなか大変です。突き抜けられないのです。「いや、これは今年の冬も着るだろ・・」とか「近いうち絶対使うし・・・」とか今に集中できなくなるのです。そこそこ捨てる断捨離よりも大変です。これは苦行です。

突き抜けたら人生変わるような気がしますが、まだ社内ニートを満喫したい気持ちもありますw

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