職場の嫌いな人は何故存在するのだろうか?

私は若いころ、今でいう「パワハラ」という物に2年近く被害に合っていました。あの嫌いな人さえいなければ順風満帆な会社生活を送れるのに・・・と当時は思っていました。しかし大人になる?につれその考え方は改めた方が順調な社畜人生を送れるのだなと気づきました。

botti

今回は職場の嫌いな人が存在する理由と対処法を書いていきます。

職場の中にいる嫌いな人

私は20代前半の若いころ、職場の中にどうしても嫌いな人がいました。

高圧的、冷徹、鬼畜、サイコパス、私個人が彼をカテゴライズしようとするとこういう単語がいくらでも出てくるのです。

そして今では「パワハラ」と呼ばれる類の事も何度も経験し、私は精神的に参ってしまいそうでした。

2年後に彼は異動でいなくなったので大げさに言うと一命をとりとめた感じになりましたが。

「この人は何故この様な酷いことをするのだろう」
「俺真面目にやってきたやん・・何でよ・・」

この時代、会社にいるときは視線は大体斜め下方向でした。

毎日毎日会社に行くのがつらく、その人さえいなければ・・と何度も思いました。

ところが先輩はこう言う

ニート君
ニート君

「先輩、あの人ヤバくないですか?」

パイセン先輩
パイセン先輩

「え?そう?そんな事ないよ?」

ニート君
ニート君

「え、でもこれこれこういう事するんですよ」

ニート君
ニート君

「おかしくないですか?」

ここで私は先輩の発する空気から同調を得られていない事に気付きます。

ニート君
ニート君

(あれ?先輩も同じこと思ってるのではないのか)

どうやら私は感じているけれど、先輩は全くそんな事は感じていないみたいです。

またこれと逆の事もありました。

私は何とも思っていないのに、後輩が「あの人苦手すぎてダメです」と訴えてくる。

当時は人間関係の問題、誰にでも好き嫌いはあるとしか思っていなかったのですが、最近になり色々勉強すると、「なるほど。こういう理由か」と理解するようになりました。

職場の中で嫌いな人がいる理由は

自分の脳の分別回路で処理しきれない人

私たちは生まれてから今まで、色々な事を経験し人格形成されていきます。

その過程で脳にはバイアス(思い込み)であったり、物の見方であったり色々な物が刻み込まれていきます。それは脳の機能でありますが、毎回毎回見たものについてアレコレ考えると脳は疲れてしまいます。

ですので、脳が毎回考えなくてもいいように、省エネをするために分別回路が存在します。

そして自分の脳が処理できなかった人を「嫌い」というカテゴリーに無意識に入れてしまいます。

自分にないものを持っている人

性格、身体のつくり、生い立ち、生活環境などが自分と対極に位置する人は、簡単に「嫌い」というカテゴリーに分けられてしまいがちです。

会って数秒で「こいつ嫌い!」とはならないですし、最初は理解しようとするのですが

「対極にいる人は嫌いカテゴリーに分けられやすい」

という特性もあります。確かに私は二重まぶたなのですが、昔からキツネ目の人に対して良い第一印象を持ったことがありません。相手もそう感じているかも知れません。

自分の理想に落とし込めなかった人

そしてさらに「自分の考える〇〇さん像」に無意識にハメようとしてハマらなかった人も嫌いカテゴリーに簡単に入ります。

このケース、若い人ほどこういう傾向が有るのではないでしょうか?

〇〇さんはこうだと思ったのに
〇〇さんはこうしなければいけないのに
〇〇さんはこんな事いう人じゃないのに

という風に、自分の中で相手の像を勝手に作り出して、実際にはそれと違うリアル〇〇さんの行為に脳がパニくっている、理解不能なので「嫌い」と分類化してしまいます。

脳にはカテゴライズするクセが有る

人間は理解不能な物を簡単に考える為に「カテゴライズ」してしまうクセがあります。

難しい物を理解すると脳が疲れてしまうので、脳の省エネの為に「カテゴライズ」したほうが色々余計なことを考えずに済むのです。

この中の一つに「嫌い」「拒否」という感情があります。

また、自分の理解できないものを「宗教」とか「詐欺」とか呼ぶのも同じです。

キングコング西野さんが映画を出したときに「宗教だ」とかなんとか言った人が某巨大掲示板にいましたが、あれも自分で西野さんの行動・思考を処理しきれずに面倒だから「宗教」という言葉を使い、カテゴライズしてしまう例です。

生理的に嫌いな人

生理的に嫌いな人、というのも存在します。

セクハラ常習、不潔、乱暴、デリカシーが無い、色々理由があるでしょうが、これも自分や、ふつうはこう考えるだろ的な常識からかけ離れた所にいる人を理解できない事から発する感情です。

吉本の芸人さんに「小藪」さんという方がいます。

私の親戚のおばさんがこの方大嫌いだそうで、理由を聞いてみると

「生理的に受け付けない」

というのです。どう生理的に嫌いなの?と聞くと「とにかくダメ」と言うだけ。

確かに独特ではあるのですが、逆に私は小藪さんのスタッフとか周りの芸人に対する毒舌暴言が大好きで軽くファンなのです。ドラムも上手ですし。

これも私は処理できたのですが、おばさんが脳内で小藪さんを処理しきれなかった例です。

嫌いな人がいる事は悪い事ではない

以上の様に書くと、自分が間違っていたのか、皆いい所があるはずだ、もっと好きにならなければという思いを持ってしまう人がいるかも知れませんが

全くそんな事は必要ありません

嫌いな感情があるのは人間ならば当たり前です。しかしうまくこの感情と付き合っていく必要があります。

特にそれが職場など、生きるためのお金を稼ぐ場所で起こる事ならなおさらです。

自分の「嫌い」という感情に振り回されて、自ら人生を潰してしまわないようご注意ください。

ただ、身体的危害を加えてくるようならば話は別になりますが。

結局自分の考え方次第で好きにも嫌いにもなる

私の場合は直接被害にあい、自分の脳でその人の事を処理しきれなかったので嫌いになった、という感じでした。

こういう事に気付いたら、職場の中で嫌いな人、苦手な人というのはだんだんいなくなってきます。

最近になって気付いたのですが、嫌いな人がいても決して口外しない方がいいです。

自分の中で思っているだけならいいのですが、口に出すと回りまわって自分の所に返ってきます。

どのような形で返って来るかは知りませんが、あまりいい結果にはならなそうです。

ただしこういう人は要注意

人を嫌いになる、または嫌われる、それ自体は人間の感情とか日常の光景としてして普通の事だと思いますが

・どこの職場に異動しても嫌いな人がいて困る
・どこの会社に転職してもいじめられる

こういう方は少し問題がありそうです。

あなたが悪い!とレッテルを貼るつもりはありませんが、少し考え方を変えてみる必要があります。

どこの職場にも嫌いな人がいて困る

言い換えればどこに行っても「あなたの脳の処理範囲から外れている人がいる」という事。

酷いことをいうと

「あなたの脳の処理範囲が狭い」

という事です。こういう状態が好きならば構いませんが、困っている人は自分の脳の処理範囲を変える必要があります。

いわゆる「バイアス解除」です。自分に思い込みが無いか、変なバイアスは無いか考えてみてください。

松陰寺風バイアス解除術がおすすめです。

年齢を重ねると段々そういう人(嫌いな人)がいなくなるというのは、自分の脳のバイアスが消え、処理範囲が広がったと言う事でしょう。

こういう人が嫌いだな・・・とも言い切れない
あの人のアレが嫌い・・・と思っているのは俺だけなのかも知れない

自分はこういう風にしか考えられないから、というのも思い込みです。それを解除してあげれば違う見方が出来、違う人生になるかもしれません。

どこの会社に転職してもいじめられる

以前、私の職場に中途入社で入って来た人がこれでした。

何度か飲みに連れて行くと、雑談の中で「自分は前の会社でボッチだったんです」とか「いじめられたんです」とつぶやく様に言うのです。

私は嫌な予感がしましたが、早々にその悪い予感が的中します。

入社から数か月経過した頃、やはり彼はボッチになり、同僚からモラハラっぽい行為を受けていたのです。

ニート君
ニート君

「君が変わらないと環境はずっと変わらないよ?」

とアドバイスをしたのですが、やはり彼は変われないまま退職してしまったのです。

そして彼を観察していると、なぜか「そら怒られるわ」という行動を取るのです。

いじめられ体質の人がまずやるべき事

「いじめられ体質」なんて物を誰が作り出しているんだというと、間違いなく当人です。

当人が無意識にそういう行動を取ってしまう、結果周りからの攻撃に合うのです。

そして無意識が故に自分でも理解不能で苦しむのです。

これを解消するには幼少期に有った、同じ様な思い出で一番古い事を思い出してください。

子供のいじめは割と集団の本質に近い所で発生します。

大人になるとそれプラス複雑な環境・感情が入り乱れて、分析が面倒になります。

ですので、一番単純な子供の頃から遡り、同じような思い出が無いか確認します。

  • 集団の暗黙ルールから外れる事でいじめられた
  • 「いわゆる普通の人」と違う何かがあった
  • 皆が出来る事がなぜか出来ない

だいたいこんな感じの所でいじめは発生しているはずです。

そこで貴方が取った行動に変な所はなかったか、なぜそうなったのか、どういう思いだったのか、をツラツラと分析します。

この時は自分を責める必要はありません。

また、辛い記憶ばかりで悲しくなりそうになったら一回休憩。

また最初から冷静に事件の捜査をするような刑事の気分にでもなって行ってください。

そして分析の結果、今の自分に影響を及ぼしている物は何か、この時植え付けられた価値観はもしかして間違いではないのか?という事を考えてみてください。

大体この経験の時に植え付けられた価値観、そこから育ったバイアスが、その後の人生に大きく影響しているはずです。

見つかればこれを解消してあげたり、思い込みを矯正してあげればよいのです。

●●とも言い切れないのでは
〇〇と感じたが、実は▲▲という事も有ったのでは

という風に徐々にでいいので思い込みを溶かしていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?どこの世界にも嫌いな人はいるけど、その感情は何故発生するかをよく自分の心に問いかけて、無用な争いや無駄なストレスを避けると毎日気楽になります。

皆様も無事社畜人生を乗り切りましょう。

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