20代30代の頃は今でいう「社畜」として毎晩遅くまで仕事に打ち込んでいましたが、ここ数年は全くそんな気力もなくなり、ある出来事を境に会社に対する貢献とかチームでの成果とかどうでも良くなりました。私の中で会社に対する考え方が変わっていったのです。
会社に対する考え方を変えた上司のリストラ
以前私の上司だった方が久々に私のところにやってきました。この方には色々世話になった事もあり、久々に見る顔に私も笑顔で対応したのですが・・・。
あ、ニート君。元気でやってますか?
あああご無沙汰しております!どうなされました??
実は今月いっぱいで出向になっちゃってね
え??はああああ???
サラリーマンだし仕方ないよね。今日はお別れのご挨拶に。
この上司は毎晩遅くまで部下が全員帰ろうが仕事をしてきた人、つまり自分の人生の大半を会社に捧げてきた人です。
子供が小さいのに家庭を顧みず夜中まで仕事をし、大きなミスもなく順調な出世街道を歩んでいると思っていたのですが、まさかのリストラ。
もういい年の管理職だしね。仕方ないよ。
本人は寂しそうで、仕方ないとは言うものの、会話の端端に納得いってない様子が伺えました。
それはそうだろう、この人は部署の功績を上げまくっていた自他共に認める職場のいわゆる伝説級の人。その人が何でまた・・
私はどうもこの時を境に、会社に対する貢献だとか成果だとかは人生を保証してくれる物ではない、今後会社に対してどう向き合っていけばいいのかわからなくなりました。
一生懸命頑張っても最後は全員追い出される
普通に考えてみると、定年退職や転職・出向などで会社はいつか去らなければならない、社長もヒラ社員も、会長や創業者ですら最後には1人残らずいなくなります。
会社という組織を形成しているただの人、いなくなれば代わりになる人なんて星の数ほどいるのに、我々従業員側は逆に会社に依存しなければ生きていけない、または会社が明日潰れてしまえば自分も死んでしまう、そんな風に無意識で思っている人が多いのです。
また、いわゆる社畜として立派にご奉公をし、65歳になり定年を迎え、退職の挨拶では今後第二の人生を・・と意気揚々としていた方が、それから1年もしないうちに亡くなったとかいう例を少なからず見てきました。
人間はいつか死ぬ、それは仕方ないことですが、このような方々は人生に何の後悔もなかったのかな、なんて事を思ったりします。
そして頑張ることをやめた
上記の件があってから、私は今までの様に会社に対して依存をする体質を徐々に変化させていきました。
簡単にいうと会社の為に頑張らなくなったのです。
会社に対して成果を出し、利益を上げても我々の昇給額は上げた利益に比べたら微々たるもの。
人生を捧げるほど貢献しても、用済み、または上司の趣向で存在を消される。
そんな物に人生を預けるほど危ない事はない。
我々は会社に依存しているが、会社は我々には依存していない。
いなくなったら困る社員など1人もいないのだ。
会社にとって我々の感情や環境なんかはノイズレベル。
そんな事を考え、仕事を頑張ることに何か意味は有るのだろうか?と自問自答しました。新入社員が入社直後の研修なんかで教えられる「働いて成果を出す事の意味」をこの歳になりまた考えるようになったのです。
会社にとっては後ろ向きな社員でしょうが、私にとっては前向きな考えです。
だって、会社の為に生きている訳ではないから。
会社に依存しない体質を作りはじめた
出世をし、給料が上がると生活レベルも上がり、いつしか元に戻れなくなってしまいます。
20代の頃は給料低くて毎月ピーピー言いながら
給料があと5万でも有ればなぁ
とか思っていましたが、実際に上がってみるとやはり以前と同じことを言い続けています。
お金は有ればある程いいけど、お金やそれをくれる会社に依存をしてしまうと抜け出せなくなる。そして会社に依存しているという事はイコールお金にも依存しているという事。
この辺りから私の生活は、仮に転職し給料が半額以下に大幅ダウンしてもやっていけるだけの生活レベルに落としていきました。
そうなると、自分はこの位の給料が稼げれば3食+布団と屋根壁窓付きの生活を送れると言うことがわかり、ハローワークで求人募集はしているものの、安い給料で誰も応募して来ない様な会社でも何とかなりそうな気はしています。
ちなみにが生活できる最低額はなんやかんや込みで月8万円という事がわかりました。
高い給料にはいつしか慣れて、引き返すには相当な苦痛を強いる事になります。
私のやっている事は苦痛の分割先取り、でしょうか(笑
人生かけてやりたい事を作りはじめた
私には爺さん(もうなっているという話も)になる前にどうしても時間をかけてやりたい事があります。逆にいうと「やらずに死ねるか!」という物があり、現在それに向けて準備中です。
もちろん、会社はしっかり定時to定時でしっかり出勤し、ニート業務に精を出している訳ですが。
それをやるには結構な時間が必要なので、勿論会社は退職しなければなりません。
毎月安定的に入ってくる給料も、半年に一度もらえるボーナスも、福利厚生なんかも天秤にかけるまでもなく大事な夢です。
コロナ禍が終わり実行可能な段階に入れば即実行に移します。
こんな夢なんかが有ると、会社にわざわざニート業務をしに行くのも苦ではなくなります。
ここは何か知らないけど月一で準備備金をくれる所。
現在会社に対してそれ以外の感情は全く持っていません。
コメント