トカラ列島の法則は本当なのか調べてみた その2(詳細編)

地震
地震

昨日の記事(トカラ列島の法則は本当なのか調べてみた)がいつも以上のPVを叩き出し、皆さん不安に思っているのだなぁと感じました。昨日の記事のデータでは震度6強以上、7日間で限定しましたが、もうちょっと範囲を広げて色々調べてみた結果を書いてみます。

昨日の記事はこちら

そもそも法則って何よ?

自然法則・・Aという物事と、Bという物事の間には一定の関係がある

という定義があり例外はない・・・と、思っていましたが、マーフィーの法則やプロ野球2年目の法則など、俗的な法則(因果関係の裏付けが出来ないもの)やムーアの法則(破綻確実な法則)も今日では法則と呼んでも構わないのだそうです。

こういう例外がある法則というのは、私にはとてつもない違和感を覚えるのですが、「法則」の定義は曖昧でOKという事が市民権を得ている以上仕方ないことなのでしょう。

というわけでトカラ列島の法則 第二回詳細編です。

トカラ列島の群発地震から追っていった方が早い

今回は震度5弱以上の地震をターゲットにしてみました。

いわゆる大地震、被害が大きい、生活に支障が出る地震というのはこの辺りからなのかなと勝手に判断し、震度5弱以上とさせて頂きました。

過去10年(正確には2011東日本大震災から)遡り、震度5〜7の地震は何回あったのかというと
(調査対象:2011年3月11日〜本日 データ元:日本気象協会)

  • 震度5弱・・・107回 (10回/年)
  • 震度5強・・・45回  (4.5回/年)
  • 震度6弱・・・18回  (1.8回/年)
  • 震度6強・・・7回  (0.7回/年)
  • 震度7 ・・・4回   (0.4回/年)

ということで震度5弱に至っては1年で10回も発生してることになります。
震度6強で1年に1回有るか無いか。

単純な回数なので311や熊本の余震等考えるとも少し間隔は開くと思います。

これの前後に群発があったかを調べるのはとても面倒。

逆に群発地震の方から追った方が早いとの事で、Wikipedia にあるトカラ列島の群発地震一覧から大地震との相関性を調べてみました。

トカラ列島の群発地震のデータ

Wikipediaにトカラ列島の群発地震データがありましたのでそれを引用します。

引用:Wikipedia 群発地震より

2016年 4月 17回
2016年 7月 13回
2016年 12月 55回
2017年 4月 11回
2018年 4月 19回
2020年 8月 8回
2021年 4月 180回以上・・・???”

※2016年以前は2000年10月にありましたが、肝心の地震データがないので割愛 

このうち顕著なものは2016年12月の55回になります。

この群発地震の最中に茨城県北部で震度6弱の地震が発生。

その他の物に関しても調べてみました。

群発地震と地震の相関性

1年間に20回近くも震度5弱の地震が起きている日本。トカラ関係なしにこの規模の地震は発生するとの事で、今度は被害甚大な震度6以上に絞ってみました。

2016年 4月・・・同月熊本震度7
2016年 7月・・・10月に鳥取で震度6弱
2016年 12月 ・・同月茨城北部震度6弱
2017年 4月・・・なし 
2018年 4月・・・6月に大阪北部震度6弱
2020年 8月・・・なし
2021年 4月 170回以上・・・???”

ということでデータまとめを終わります。

結局トカラの法則って本当なの?

数字と場所だけで見ると個人的には

関係なくね?

という事で結論づけたいと思います。

バヌアツの法則やらニュージーランドの法則とかも同様で、やはり現時点では単なるこじつけやオカルトの範疇を出ない、と思いたいです。

思いたいと書いたのは、地殻やプレートの動き、連動、この辺のものは我々素人には解析する手段も知識もなく、因果関係が全くない!いや、有る!とどちらも断言出来ないという所にあります。

要は「素人が予想ごっこで騒いでんじゃねー」という感じでしょうか。

あと、トカラの法則は絶対ある!という方へ

2017年 4月・・・なし 
2020年 8月・・・なし

↑これについて説明お願いしますw

それより私が今回調べて驚いたのは、震度5弱以上の地震が1年で20回近くも発生しているという事実。

6強、と7を足すと1年に1回くらいのペースであるという事実。

やはり地震大国だなということを痛感させられました。

トカラ群発地震に関係なく、日頃の備えは万全にしておきたいものです。

トカラ群発地震の今後

専門家ではないので分かりません。

ただ、今時点で180回以上の地震が発生したことは観測史上初めてとの事で、何かが起きる前兆かどうか判断する材料もデータ上に無いのです。

あの辺りには「鬼界カルデラ」と呼ばれる巨大カルデラがあり、現在も活発に動いているそうです。

最近では1988年、1999年に薩摩硫黄島で噴火活動が記録されています。

もしあの辺の海底火山が本格的に噴火したら日本の大半が火山灰まみれになるとの事。大阪で2〜30cm位の降灰が予測されています。

九州南部は壊滅的な被害を被るとの予測がされています。

地震に続き火山も心配になってきた

火山も厄介な後遺症を日本各地に起こします。

地震は身を守る為の何かと避難所暮らしに必要なものを用意すればいいですが、火山で降灰が起こると

インフラ壊滅

これが心配なのです。

例えば電気を使うものは殆ど使用不可になります。水道、通信、交通、これらの物が使えない状態が長期間続きます。

火力発電所は石油等を燃やし、蒸気を発生させタービンを回しますが、この燃焼工程で大量の空気を使います。

この空気に火山灰が混じると空気フィルターがすぐ目詰まり、火力発電所は機能しなくなります。

原発も停止、水力はそもそも発電量が少ない、太陽光はパネル上に積灰、そもそも発電量が少なく降灰中は日照も期待できません。

という事で電気は終了、そうすると工場の生産も停止、食料が届かなくなります。

畑作稲作も時期によりすべてダメに。

また、灰の中のガラス繊維が目、肺に入ったら面倒な事になります。

我々が普段使っているサージカルマスクやサングラスタイプの保護メガネなんかは何の役にも立ちません。

食料もなく、電気も使えず、外も歩けない。

コロナどころの騒ぎではない事態が予想されます。

準備すると言っても何をどの位の期間分用意すればいいのかも不明、電気が数ヶ月使えなくなる恐れもあり、そうなったらもう対応不可です。

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